GSでの結果ではクロアチア有利だが…
優勝候補に挙げられていたアルゼンチンに3発完勝を飾るなど、攻守で文句なしのプレーを見せて3戦全勝でグループステージ(GS)を突破したクロアチア。一方、デンマークは初戦でペルーに多くのチャンスを作られながらも逸機に救われて勝利、続く2試合は引き分けに終わり、フランスに次ぐ2位で決勝トーナメント(決勝T)に駒を進めた。
◇グループステージ成績
クロアチア
グループD1位:3勝・7得点1失点
〇2-0 ナイジェリア
得点者:オウンゴール、モドリッチ
○3-0 アルゼンチン
得点者:レビッチ、モドリッチ、ラキティッチ
〇2-1 アイスランド
得点者:バデリ、ペリシッチ
デンマーク
グループC2位:1勝2分け・2得点1失点
○1-0 ペルー
得点者:ポウルセン
△1-1 オーストラリア
得点者:エリクセン
△0-0 フランス
◇グループステージ成績
クロアチア
グループD1位:3勝・7得点1失点
〇2-0 ナイジェリア
得点者:オウンゴール、モドリッチ
○3-0 アルゼンチン
得点者:レビッチ、モドリッチ、ラキティッチ
〇2-1 アイスランド
得点者:バデリ、ペリシッチ
デンマーク
グループC2位:1勝2分け・2得点1失点
○1-0 ペルー
得点者:ポウルセン
△1-1 オーストラリア
得点者:エリクセン
△0-0 フランス
クロアチアは、ユーゴスラビアから独立して最初に臨んだメジャーイベントであるEURO1996のグループステージでデンマークと対戦。シュケル、ボバンのゴールで3-0と大勝したが、とりわけシュケルが独走し、名手ピーター・シュマイケルの頭上を鮮やかなループで抜いたゴールは、今でも語り継がれるハイライトシーンである。
しかし、デンマークはその1年後に行なわれた1998年フランスW杯予選では、ラウドルップ兄弟の活躍などで1勝1分けと勝ち越し、首位での予選突破でクロアチアに雪辱を果たした。
◇通算対戦成績
2勝1分け2敗
1996年 クロアチア 3-0 デンマーク(EURO1996 GS)
1997年 クロアチア 1-1 デンマーク(1998W杯予選)
1997年 デンマーク 3-1 クロアチア(1998W杯予選)
1999年 クロアチア 0-1 デンマーク(親善試合)
2004年 デンマーク 1-2 クロアチア(親善試合)
※GS=グループステージ
2勝1分け2敗というタイの成績で迎える今回の対決、グループステージの戦いぶりを見る限りでは、やはりクロアチアが有利か。モドリッチ、ラキティッチらで構成される中盤の強さは大会随一であり、前線も名手揃い。強敵相手の3試合で7得点という数字も文句なしだ。
大会前には不安視されていた守備陣も、グループステージでは失点をわずか1に抑え、堅守ぶりを印象づけている。
とはいえ、デンマークも一筋縄ではいかない強力な集団だ。ここまで2得点に止まっているものの、予選や親善試合でゴールラッシュを見せたエリクソンは幾度も相手ゴールに迫っていたし、シスト、コーネリウス、ポウルセン、ディレイニーら、タレントの質は非常に高い。
また守備では、前評判通りの堅さを見せてグループステージではクロアチア同様に1失点。常に数的優位を保って相手の攻撃陣を包囲するスタイルには、クロアチアも苦労するかもしれない。
注目の決戦は、7月1日(日本時間2日午前3時開始)にニジニ・ノブゴロドで行なわれる。