「不安と緊張に押し潰されそうだった」90分間。
【6月26日・サンクトペテルブルク|グループD アルゼンチン 2-1 ナイジェリア】
窮地のアルゼンチンを牽引したのは、やはり背番号10だった。
ロシア・ワールドカップ、グループD最終戦、ナイジェリアとの大一番を迎えたアルゼンチン。引き分け以下で敗退が決定する危機的状況下で、エースのリオネル・メッシは、殊勝な働きをみせる。
立ち上がりからよりゴールへ近い位置でプレーし続けたメッシは、14分、エベル・バネガからの絶妙なボールに抜け出すと、鮮やかな左足のトラップでボールを巧みにコントロール。最後は利き足ではない右足で冷静に決めた。
今大会初ゴールを決めたメッシは、51分に微妙な判定でのPKでナイジェリアに追いつかれたあとも、ドリブルや的確なボール捌きで、停滞しそうなアルゼンチンの攻撃を牽引。そんな背番号10の献身的な働きもあり、チームも86分にマルコス・ロホが決勝弾をゲット。土壇場で勝ち越してグループ敗退危機を免れた。
大一番で千両役者っぷりをいかんなく発揮したメッシは試合後、「神が僕らと共にいることを知っていた」と明かし、試合を次のように振り返った。
窮地のアルゼンチンを牽引したのは、やはり背番号10だった。
ロシア・ワールドカップ、グループD最終戦、ナイジェリアとの大一番を迎えたアルゼンチン。引き分け以下で敗退が決定する危機的状況下で、エースのリオネル・メッシは、殊勝な働きをみせる。
立ち上がりからよりゴールへ近い位置でプレーし続けたメッシは、14分、エベル・バネガからの絶妙なボールに抜け出すと、鮮やかな左足のトラップでボールを巧みにコントロール。最後は利き足ではない右足で冷静に決めた。
今大会初ゴールを決めたメッシは、51分に微妙な判定でのPKでナイジェリアに追いつかれたあとも、ドリブルや的確なボール捌きで、停滞しそうなアルゼンチンの攻撃を牽引。そんな背番号10の献身的な働きもあり、チームも86分にマルコス・ロホが決勝弾をゲット。土壇場で勝ち越してグループ敗退危機を免れた。
大一番で千両役者っぷりをいかんなく発揮したメッシは試合後、「神が僕らと共にいることを知っていた」と明かし、試合を次のように振り返った。
「もし、あのPKで引き分けていたなら僕らにとっては不公平で無残な結末だったね。でも、神が僕らと共にいて、彼が僕らを見放すことはないとわかっていた。得点して勝つことができると信じていたけど、かなり苦しんだ。ナイジェリアに追いつかれた後は、緊張と不安に押し潰されそうだったよ。でも、僕らは敗北に値しないチームだ。勝って、次に前進できたことが何よりも嬉しいよ」
感慨に浸ったメッシはさらにスタンドで大声援を送ってくれたサポーターたちへも感謝の言葉を送っている。
「大きな犠牲を払って、僕らの為に集まってくれたサポーターのみんなに感謝したい。この勝利は彼らにも捧げたい」
決勝トーナメント1回戦の相手は強敵フランスだ。グループリーグでの戦いを考えれば、これまで以上の苦戦が考えられる。「彼らは熟練したプレーヤーが揃うとても手強いチームだ。一瞬で仕事ができる攻撃的な選手もいるね」と警戒を強めたメッシは、「だけど、僕らも愚かじゃない。何をしなければいけないかは分かっているよ」と、自信を覗かせた。