メッシのPK失敗が響き、優勝候補アルゼンチンがアイスランドと痛恨のドロー

カテゴリ:国際大会

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年06月17日

落ち着いてプレーしていたのは初出場国のアイスランドだった。

左隅を狙ったメッシのPKは、ハルドールソンの完璧なセーブに阻まれた。(C)Getty Images

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 現地時間6月16日、ロシア・ワールドカップは3日目を迎え、グループDの4チームが登場。首都モスクワで行なわれたアルゼンチン対アイスランドの一戦は、1‐1のドローに終わった。

 今大会の優勝候補のひとつに挙げられるアルゼンチンが、どのような勝ち方をするか。おそらく、アイスランド国民を除く多くのサッカーファンの興味はそこにあっただろう。

 しかし、序盤はフィジカルの強さで圧倒するアイスランドのペースで試合が進んだ。9分には左サイドを駆け上がったビルキル・ビャルナソンが惜しいシュートを放つなど、あわや先制というシーンもあったほどだ。

 19分にセルヒオ・アグエロが鋭い反転から豪快なミドルを蹴り込み、アルゼンチンが先制に成功しても、アイスランドの11人に浮き足立った様子は見られなかった。相変わらず9人の大男たちがゴール前にそびえ立ち、リオネル・メッシの動きに細心の注意を払いながら、奪ったボールを縦一本のロングパスで前線につなげる。

 そんなシンプルな攻撃を繰り返したアイスランドは23分、ついに同点ゴールまで奪ってみせた。右サイドを数本のパス交換で突破すると、大きなサイドチェンジで敵DFを揺さぶり、最後はアルゼンチンGKウィリー・カバジェロが弾いたこぼれ球を、アルフレッド・フィンボガソンが押し込んだ。

 ボールは渡しても試合の主導権は渡さないアイスランド。これが本当にW杯初出場国の初戦かと思うほど、彼らは落ち着いていた。
 一方、W杯常連国のアルゼンチンは、メッシを経由した攻撃がことごとく機能せず、守備陣はハイボールを放り込まれるたびにバタつく始末。得点の匂いはまるでしなかった。

 54分、アルゼンチンのホルヘ・サンパオリ監督は、ボランチのルーカス・ビグリアに代えてより攻撃的なエベル・バネガを投入したものの攻撃の精度、スピードともに上がらず、64分にマキシミリアーノ・メサが倒されてPKを得るも、これをエースのメッシが失敗。ゴール左隅を狙ったシュートは、アイスランド守護神ハンネス・ハルドールソンに完全に読まれていた。

 アルゼンチンはその後、クリスティアン・パボンやゴンサロ・イグアインなど、攻撃的な選手を立て続けに投入するも、メッシひとりに依存する形に変化は生まれず、最後までアイスランド・ゴールをこじ開けることはできなかった。

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