6月4日、コロンビア・サッカー連盟が、ロシア・ワールドカップに出場する代表メンバー23人を発表した。
日本代表が6月18日にグループステージ初戦を戦う相手とあって、注目を集めた選考のなかで、もっとも意外だったのは、MFエドウィン・カルドナの落選だろう。
南米予選では18試合中15試合に出場(うち先発が8試合)したカルドナは、同予選終盤に4-2-3-1の左サイドアタッカーとしてレギュラーに定着。ハメス・ロドリゲスに次ぐチーム2位タイの3ゴールを奪っている。チャンスメークとフィニッシュの両方で貢献でき、「23人枠」入りは確実かと思われていた。少なくとも、予選が終了した時点では。
だが、自らその立場を悪くしてしまう事態を招いてしまう。昨年11月に行なわれた韓国との親善試合で、両チームの選手が揉み合いになった際、カルドナは相手の主将キ・ソンヨンに対して、両手で目を吊り上げるジェスチャーをしたのだ。
この東洋人の容姿を揶揄する人種差別的行為は、当然ながら大問題となった。カルドナのSNSは大量の中傷メッセージが書き込まれるなど大炎上。「差別するつもりなんてなかった。でも結果的に攻撃されたと感じたなら謝りたい。誤解を与えるようなことをしてしまい、本当に申し訳なかった」と、代表チームの公式ツイッター上で謝罪をする事態となった。