1日目は30分間、2日目は70分間プレー

練習試合では至近距離のシュートも好反応でセーブするなど、プレーに不安を感じさせなかったノイアー。果たしてゴールマウスの前に立つのは彼か、テア・シュテーゲンか!? (C) Getty Images
昨年9月に左足中足骨を骨折し、以降、長く戦列を離れていたドイツ代表守護神のマヌエル・ノイアーが、5月28日に行なわれたU-20ドイツ代表との練習試合で、後半に30分間出場。久々の実戦復帰を果たしている。
昨年、4月に1回目の重傷を負い、9月に同じ部位を再度傷めたことで、ノイアーは以前に「また再発するかもしれない。キャリアの危機だと感じた」と振り返っており、復帰が予想よりも長引いたこともあって、先日はロシア行きについて「考えなければいけない」と、W杯欠場も仄めかしていた。
昨年、4月に1回目の重傷を負い、9月に同じ部位を再度傷めたことで、ノイアーは以前に「また再発するかもしれない。キャリアの危機だと感じた」と振り返っており、復帰が予想よりも長引いたこともあって、先日はロシア行きについて「考えなければいけない」と、W杯欠場も仄めかしていた。
しかし、ゴールマウスの前に立ったノイアーは、代表GKコーチであるアンドレアス・ケプケの「怪我は完全に治っている」との言葉通り、負傷以前の安定したプレーを披露。そしてケプケ・コーチは、「まるで長期欠場などしていなかったかのようだ」とも語った。(『Kicker』より)
これまでノイアーが不在のあいだ、ドイツのゴールはマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンが守ってきた。バルセロナの正GKである彼もまた世界のトップクラスの実力を誇っているが、チームメイトはキャプテン守護神の復帰を大歓迎している。
バイエルンでのチームメイトでもあるジェローム・ボアテングは、「他の選手も素晴らしいし、テア・シュテーゲンは本当に成長したけど、マヌエルやマヌエルなんだ」と、ノイアーが唯一無二の存在であることを強調する。
またユリアン・ドラクスラーは、「マヌエルが100パーセントの状態なら、誰も彼を破ることはできない。ドイツは敵なしさ」と、喜びを隠さなかった。
続いて30日にも行なわれた練習試合では、ノイアーはU-20チームに入り、70分間プレー。トーマス・ミュラー、ドラクスラーにゴールを許したものの、A代表のトーマス・シュナイダー・アシスタントコーチは「良いセーブを見せていた。本大会に自信が持てる」と高い評価を下している。
ノイアーは6月2日に行なわれるオーストリアとのテストマッチに出場する予定であり、これをもって4日が登録締め切りの最終メンバーに入るかどうかが決定されるといわれている。
ヨアヒム・レーブ監督は、ノイアーについて「100パーセントの場合にのみ、ロシアに連れて行く」と語っているが、つまりノイアーがロシアに行くことイコール、正GKとしてゴールマウスの前に立つことを意味すると言っていいだろう。
テア・シュテーゲンという好調なGKがいながらも、それ以上の存在であるノイアーの様子見という状況にあるドイツ。首脳陣は複雑な立場に置かれているテア・シュテーゲンへのケアも怠ることなく、決定の時を待っている。