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“試合巧者”A・マドリーが3発快勝で3度目のEL制覇! マルセイユは「3度目の正直」ならず…酒井も出番なし

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年05月17日

痛恨のミスでマルセイユは先制点を献上

A・マドリー、3度目の戴冠。ちなみにチャンピオンズ・リーグではレアル・マドリーが3連覇に王手をかけており、マドリード勢によって欧州カップが占められる可能性も! (C) Getty Images

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常にマークされ、なかなかボールに触れる機会も少なかった状態で、グリエーズマン(7番)はチャンスをしっかり活かした。見事としか言いようがない。 (C) Getty Images

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 5月16日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)決勝がフランス・リヨンで行なわれ、アトレティコ・マドリーが3-0でマルセイユを下し、6シーズンぶり3回目の優勝を飾った。
 
 アトレティコが、EL元年の2009-10、さらに11—12シーズンと2度このカップ戦を制しているのに対し、マルセイユはUEFAカップ時代に1998-99、03-04シーズンに決勝進出を果たすも、いずれも敗れている。
 
 実績や経験値などでは下回るマルセイユだが、会場が同じフランスのリヨンということで、“ホーム”で戦えるというアドバンテージを得て、「3度目の正直」を果たすか、あるいはA・マドリーがV3を果たすのか、非常に興味深い対戦となった。
 
 01-02シーズンに優勝したフェイエノールトの小野伸二に続いて、このカップ戦の決勝に進出した2人目の日本人選手となった酒井宏樹だが、この試合ではベンチで試合開始を迎えた。
 
 マルセイユ・サポーターの爆音とも形容できる大歓声が轟くなか、早々に決定機を作ったのは“ホームチーム”。3分にカウンターから、パイエのスルーパスを受けてジェルマンが抜け出してGKと1対1となったが、シュートは枠を外れていった。
 
 マルセイユはここから再三敵陣深くに侵入して幾度もシュートを放っていく。対するA・マドリーは、14分にコケがこぼれ球をダイレクトボレーで叩いたのがファーストシュートとなった。
 
 ボールをめぐって局面で激しく攻防を展開する両チーム。マルセイユは守備面でも危なげなくA・マドリーの攻撃をしのいでいたが、20分、自陣でのパス回しから大きなミスを犯してしまう。
 
 相手FWの前線からのチェイシングとプレッシングを受けるなかで、GKマンダンダのパスを受けたザンボ・アンギッサがトラップミス。これにガビがすかさず寄せてダイレクトで前に通すと、グリエーズマンがフリーで決定機を迎え、難なくマンダンダの牙城を破った。
 
 A・マドリーがファーストチャンスを活かしてリードを奪った試合は、さらに局面で激しさを増していき、ファウルを告げる笛の回数も増えていく。
 
 31分、マルセイユはアクシデントに見舞われる。パイエが痛めていた鼠径部を悪化させ、ロペスとの交代を余儀なくされたのだ。ピッチを去る彼の眼には、涙が光っていた。
 
 その後は互いに守備が機能し、流れのなかでチャンスを作れない。43分にグリエーズマンがD・コスタに狙いすましたスルーパスを通そうとするが、これもB・サールがしっかり対応してカットした。
 
 前半はマルセイユがポゼッションで上回りながら終了したが、雨が降り出した後半、立ち上がりに攻勢に立ったのはA・マドリー。47分にはD・コスタのパスを受けたコレアが反転で相手選手をかわし、ペナルティーエリアに侵入する。
 
 これはB・サールに阻まれるも、その2分後、カウンターからコケのスルーパスを受けたグリエーズマンが、マンダンダの飛び出しをしっかり見極め、冷静にボールを浮かせてゴールネットを揺らした。
 
 エースの2ゴールで勢いづいたA・マドリーは、直後にもグリエーズマンがカットインからフィニッシュまで持ち込み、これで得たCKではゴディンがニアで頭で合わせ、マルセイユ・ゴールを脅かす。
 
 前半とは対照的な展開で、守勢に回ったマルセイユ。後半は存在感の乏しかったオカンポスに代えエヌジエを投入して反撃に転じるも、A・マドリーの堅く要所を締めた守備を崩すことができない。
 
 逆に守備では、時とともに切れ味を増すA・マドリーの個々の動きに苦労しながら何とか対処するも、ルーズボールを拾われて多重攻撃を許し、自陣深くで過ごす時間が長くなっていく。
 
 80分、マルセイユは右からのクロスを、ジェルマンに代わって途中出場していたミトログルが頭でゴール左隅に飛ばしたが、ボールはポストにはね返され、追撃のチャンスを活かせない。83分にはこぼれ球をアマビが左足で叩くが、強烈なシュートはGKオブラクの正面に飛んだ。
 
 A・マドリーは最後まで動きを切らすことなく、後半も無失点で乗り切り、88分にはガビがコケのパスを受けてトドメのゴール。直後には今シーズン限りで退団が決定しているF・トーレスをグリエーズマンに代えてピッチに送り出し、間もなく歓喜の時を迎えた。
 
 前半は守勢のなかでワンチャンスを活かし、後半は良い時間に追加点を奪って主導権を握り続けたA・マドリーは、この大舞台でも、試合巧者ぶりを存分に見せつけた。準決勝アーセナル戦で審判を侮辱したとして、この決勝ではベンチに座ることを禁じられたシメオネ監督も、試合後はピッチに姿を見せ、喜びを選手たちと分かち合った。
 
 一方、マルセイユは「二度あることは三度ある」ということで、今回も決勝の舞台で涙を飲んだ。リードしていれば、最後に守備強化として出番もあったであろう酒井は、残念ながらベンチで敗戦を眺めることとなった。
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