【番記者通信】パズルのピースは揃った|インテル

カテゴリ:メガクラブ

サルバトーレ・リッジョ

2014年02月25日

2月に入って風向きが変わる。

モラッティからクラブを買い取った新会長のトヒル。エルナネスの獲得、ブランカTDの解任で、チームの再建に先鞭をつける。 (C) Getty Images

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 インテルにとって、ここ数週間はまったく平穏なものではなかった。オーナーの交代、メルカート(移籍マーケット)での混乱、未勝利に終わった1月の成績(2分け3敗)。サポーターの抗議デモまで発生した。フレディ・グアリンとミルコ・ヴチニッチのトレード話を、ユベントスと進めた事実に対する不満の声だ。

 経営権を取得したエリック・トヒル新会長の動きは素早かった。まず、この責任を取らせる形でテクニカルディレクターのマルコ・ブランカを解任。そして役員会開催のためにミラノ入りした会長は、経営陣の新体制と新たなプロジェクトを明らかにした。
「若手をベースとし、将来的には欧州の、さらに世界の頂点を目指せるチームを作る」

 2月に入るとチームの風向きも変わり、23節サッスオーロ戦(1-0)と24節フィオレンティーナ(2-1)戦に連勝。ヨーロッパリーグの出場権(4位と5位)争いに踏みとどまった。

 好転の要因は2つある。まずは、戦列を離れていたFWの故障者が復帰し、マッザーリ監督がふたたび2トップを使えるようになったこと。負担が軽減されたロドリゴ・パラシオが調子を取り戻した波及効果は、なにより大きい。決定力はもとより、裏のスペースへ走って縦にボールを引き出す動きで、攻撃に奥行きをもたらしている。

 怪我から復帰したディエゴ・ミリートの完全復調はまだだが、その間にマウロ・イカルディが成長。フィジカルコンディションを上げ、マキシ・ロペス(サンプドリア)の元妻ワンダ・ナラとの恋愛でタガが外れかかった精神面も立て直して、フィオレンティーナ戦では決勝ゴールを挙げた。

 もうひとつの要因は、エルナネスの加入だ。今冬の移籍市場でラツィオから獲得したブラジル代表のMFは、チームにこれまで欠けていたファンタジーアとクオリティーをもたらす、願ってもない新戦力だ。

 パズルのピースは揃った。これでマッザーリ監督は、みずからが思い描くチームを作ることができるはず。要注目だ。

【記者】
Salvatore RIGGIO
サルバトーレ・リッジョ
1983年ミラノ生まれ。データスポーツの編集員を経て、現在は一般紙『メッサッジェーロ』のスポーツ担当としてミラノ地域を受け持つ。インテルのみならずミラン、さらに両チームの下部組織も精力的に取材し、評価を高めている若手記者の筆頭。

【翻訳】
神尾光臣
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