常勝・鹿島に漂う13位からの逆襲の予感…昌子源は「優勝は不可能ではない」と豪語!

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年05月03日

ホームでの長崎戦では柔軟な守備戦術で、ほぼ完璧に抑え込む

今後の巻き返しを誓う昌子。優勝についても「全然不可能ではない」と意欲満々。写真:徳原隆元

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 復調の兆しがようやく見えた。試合終了の笛がピッチに響き渡ると、大岩監督はベンチのスタッフ、控え選手と固く握手。安堵し、険しい表情が一気に緩んだ。

「取り組んできたことを選手たちが非常によくやってくれた」と指揮官。4試合ぶりの勝利に肩をなで下ろした。

 前節の横浜戦(4月28日)は0-3で完敗に終わった。中3日の長崎戦は「守備を修正していく」と大岩監督は破綻した守りを再度てこ入れして臨戦。これまでの前線からボールを追い回す“能動的”な守りから、必要に応じて相手にボールを回させ、しっかりと構えてから攻撃に対応する“受動的”な守備へと策を転じた。

 先制後に出会い頭の不意を突かれた一発を見舞われたが、この場面以外は「完璧にできた」と昌子が振り返ったように、長崎の攻撃に付け入る余地すら与えず。攻撃時にボールを失っても、三竿と小笠原の2ボランチが即時に的確なポジショニングを取り、相手の速攻に対応。これまではむやみに追いかけ、プレスがはまらずにピンチを招く場面が散見していたが、しっかりと構えて“網”を張ることで、中盤でのボール奪取が効率的になった。

 昨年5月の就任以降、「積極的な守備」を掲げてきた大岩監督だけに、思い切った戦術変更にも思えるが、「いろいろな戦い方を持ってやりたい」と植田。固持してきた“能動的な守備”を捨てるのではなく、相手に応じて戦術を使い分ける柔軟さを出す。その姿勢が長崎相手にうまくはまった。
 
 12節を終え、4勝3分5敗の13位。首位広島には16差をつけられているが、ようやく長いトンネルに光明が差し込み、逆襲の予感が漂ってきた。内田がリーグ戦初のフル出場で初アシスト。金崎と鈴木の2トップが揃って得点を決めるなど、勝利に加えて明るい話題が暗雲を吹き飛ばす。

 昌子も「(順位を見ての)残留争いなどはまったく考えてない。優勝争い、優勝のことしか考えてない。全然不可能ではないと思っているし、そのためには勝ち続けないといけない」と、さらなる巻き返しへ意欲満々だ。
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