[J１リーグ11節]横浜３-０鹿島／４月28日／日産

　トリコロールの技巧派ボランチがスタンドの度肝を抜く芸術的な一発を沈めてみせた。

　１対０とリードして迎えた21分、ペナルティエリア手前やや右寄りの位置でFKを獲得した横浜は、背番号14の天野純がボールをセット。ゴールまでは約30メートルはあろうかという距離だ。

「去年よりもボールスピードが出るようになっているので、あの距離は自分の射程圏内かなと思う」と試合後に語った天野は、短い助走から左足を鋭く振り抜く。鮮やかな弧を描いたシュートは、左ポストを叩いてゴールに吸い込まれた。

　スタジアムを熱狂させた一発に、ファン・サポーターもSNS上で反応。
「今節のベストゴール決定」
「控えめに言って、世界で誰も止められないフリーキック」
「あまじゅん 素晴らしい～」
などと絶賛のコメントが並んだ。

　また、多くの人々がトリコロール軍団のレジェンド・中村俊輔のFKをオーバーラップさせたようで、
「俊輔みたい」
「フォームが中村俊輔選手にそっくり」
「中村俊輔もびっくりですね」
とコメントが並び、なかには
「まるで2015年のレッズ戦で俊輔が決めたフリーキックだった！」
と具体的な場面を挙げてその興奮を共有するユーザーも。

　チームは３対０で、常勝軍団・鹿島に完勝。「ゴールよりもチームが勝てたことが嬉しい」と語った天野にとっても、韓国代表GKクォン・スンテから奪った一発は大きな自信となったに違いない。