パチューカの日本代表MF、本田圭佑の去就に注目が集まっている。
 
　４月26日に米スポーツ専門チャンネル『ESPN』メキシコ版をはじめ、国内外の複数メディアが伝えたのは、今シーズンいっぱいで満了となるパチューカと本田の現行契約は条件面で折り合わないため延長されない、本田にはスペインやMLSのクラブが関心を寄せているというもの。そこで28日の後期リーグ最終節・アトラス戦を前に、パチューカのディエゴ・アロンソ監督が気になる本田の去就について、自身の見解を示した。
 
　アロンソ監督は本田と話し合いの場を設けたことを明かし、ロシア・ワールドカップ終了後にチームに残るか否かの返事をもらうとしている。
 
「いまのホンダにとって大事なのは土曜日のゲームなのであって、彼はこれまでと同様、チームのために全力を尽くすだろう。それが終わればワールドカップがやって来る。もはやその期間に入れば、誰もフォーカスはできない。世界でこの大会以上に大切なものはなく、なにかを考えるのは大会が終わってからだ。つまり決断は”ロシア”の後になされる。これは明確だよ」

 

　そのうえで、あらためて本田の働きぶりに賛辞を贈るのだ。ワールドカップに２度出場したハポネスと一緒に仕事をすること自体が、誉れであると力説する。
 
「彼は黙々と献身的にチームのために尽くし、見事このメキシコの地とパチューカにみずからを適応させた、ホンモノのプロだ。誰もが認める名手でありながら、不断の努力を決して怠らない。すべてはチームの勝利のためで、仲間を助けるため。脱帽するしかないよ。我々は驚くほど謙虚なケイスケから多くを学んできたんだ」
 
　どこか名残惜しそうに本田を褒め称えたウルグアイ人指揮官。はたして日本サッカー界が誇るカリスマはどのような結論を導き出すの。ロシア・ワールドカップの登録23名入りの行方とともに、今後の展開が注視される。
 
　最終節を前にして、パチューカは９位に付ける。アトラス戦の結果次第で、上位８チームが参加するチャンピオンシップ（プレーオフ）に出場できるかどうかが決定。もしそれを逃がせば、シーズン終了となる。