ボリビアで前代未聞の“珍事”! 交代に不満を示した選手が監督を突き飛ばして退場に

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年04月20日

暴力を受けた指揮官は怒りをぶちまける。

コパ・スダメリカーナにも出場するなど南米でも実力派クラブとして知られるポトシの選手が、前代未聞の問題行動を起こした。 (C) REUTERS/AFLO

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 前代未聞の珍事が話題となっている。

 現地時間4月17日、ボリビア1部リーグのスポルト・ボーイズ対ナシオナル・ポトシ戦で、交代を命じられた選手が監督を突き飛ばすという問題行動を起こしたのだ。

 この仰天事件を起こしたのは、ナシオナル・ポトシのブラジル人MFチアゴ・ドス・サントス。この33歳のベテランは、チームのアルゼンチン人指揮官エドガルド・マルベスティティから32分に交代を命じられると、明らかに不満げな態度を示す。そして、鬼の形相でサイドライン際まで来ると、監督に向かって暴言を吐き、あろうことか突き飛ばしたのだ。

 転んだマルベスティティへ、さらに蹴りを見舞おうとしたドス・サントスを慌ててベンチから飛び出したチームメイトが食い止め、その場は収拾した。がしかし、ピッチ外で乱闘騒ぎを起こして一時的に試合を妨害したとして、ブラジル人MFは主審から退場を命じられてしまった。

 この退場によって交代が認められず、10人になってしまったポトシは、数的不利となって劣勢に立たされ、結局0-4で大敗した。
 

『ESPN』によれば、マルベスティティは試合後、「戦術的な交代だった」と前半でドス・サントスを下げた意図を説明し、さらに「こんな侮辱は一度も味わったことがない」と怒りをぶちまけたという。

 そんな指揮官の言葉と同様にクラブの上層部も暴力を働いたブラジル人MFの行動を良く思っておらず、スペイン・メディア『La RAZON』が伝えたところによると、「いかなる謝罪も受け入れられずに契約は打ち切られた」という。

 その一方で同メディアは選手側が誠心誠意を込めた謝罪を続けているとし、チームに復帰する道を模索しているとも報じている。

 指揮官に暴力を働き、チームの信頼を失ってしまったドス・サントスは、はたして、チームに復帰することができるのか。前代未聞のニュースの続報が待たれる。
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