ともにオフサイド判定でゴールが無効に

VARでゴールが無効となったイカルディは、その後の複数の決定機でも決められず。直近2試合で6得点と好調だったが、得点ランキングで首位のインモービレを追撃するゴールは生まれなかった。 (C) REUTERS/AFLO

クトローネのバイシクルによるゴールも、やはりオフサイドで無効となった。ミランも多くのチャンスを作ったが、CLに近付くゴールは決められず。 (C) REUTERS/AFLO
4月4日(現地時間)、セリエA第27節で「ミラノダービー」が行なわれ、スコアレスドローに終わった。
本来は3月4日に開催予定だったが、フィオレンティーナのアストーリ急逝を受けて順延となっていた伝統の一戦は、試合前から降り続いた雨の影響でピッチコンディションの良くないなか、スタートした。
本来は3月4日に開催予定だったが、フィオレンティーナのアストーリ急逝を受けて順延となっていた伝統の一戦は、試合前から降り続いた雨の影響でピッチコンディションの良くないなか、スタートした。
立ち上がりから攻勢に出たのが、アウェーのインテル。直近の4試合で3勝1分けと好調の彼らは、サイドを使った攻撃で再三相手ゴール前に迫り、8分にブロゾビッチがペナルティーエリア外からファーストシュートを放つ。
対するミランは10分過ぎから敵陣に入れるようになり、パスを繋いでチャンスを創り出していく。
インテルは18分に右SBカンセロのパスを受けたカンドレーバがニアで強烈なシュートを放ち、一方のミランは21分に左サイドのFKにボヌッチが頭で合わせ、それぞれ決定機を迎えたが、いずれもドンナルンマ、ハンダノビッチの両GKが好守でこれを防いだ。
互いに個々、組織の両方で守備の良さが目立つ一方、ピッチコンディションの影響もあってか、パスミスも散見する試合、インテルがポゼッションで上回りながら迎えた37分にゴールネットが揺れる。カンドレーバのスルーパスで抜け出したイカルディが、ドンナルンマの牙城を破ったのだ。
しかし、VARによる検証の結果、イカルディがオフサイドポジションにいたとしてノーゴール。結局、このまま両者ノーゴールで前半は終了した。
後半、最初に相手ゴールに迫ったのはミランだったが、インテルはすぐに反撃し、48分にペリシッチが左から入れたボールがクロスバーを叩く。しかし、ミランもその直後、速い攻めからケシエがわずかにゴール左外に逸れる惜しいシュートを放った。
ミランは、前半はほとんど見せ場のなかった右サイドのスソがボールを持てるようになり、51分に彼のスルーパスからクトローネがシュートチャンスを得、CKを獲得。54分にもこのコンビネーションで惜しい場面を作る。
対するインテルは56分に決定機を創出。ラフィーニャのスルーパスで抜け出したカンドレーバが、右から決定的なラストパスを送るが、イカルディはしっかりミートできずにボールを枠に飛ばすことができなかった。
この後、両チームは目まぐるしく攻守を逆転させ、ミランは63分にチャルハノールがフリーでヘディングシュート、直後にはロドリゲスがミドルを放つ。返す刀でインテルは、左を抜け出したペリシッチのイカルディへのラストパスがクリアされたところをカンドレーバが詰めに行ったが、いずれも相手守備陣の好守に阻まれる。
ミランは68分、ケシエのライナー性の縦パスにクロトーネがバイシクルで合わせてゴール右隅に突き刺したが、オフサイドと判定された。
終盤、両チームともに、相手ゴールには近付くものの、最後のワンプレーが乱れたり、相手の好守に遭ったりして、決定機に結び付けることができない。
守備においては、ミランはわずかに隙ができたり、スペースを空けたりすることで、そこをインテルに突かれるが、それからの粘りと集中力の高さは驚異的で、全ての攻撃をはね返す。インテルもまた、ここまで4試合無失点という結果に裏打ちされた安定感で、ミランの攻撃に対応していった。
アディショナルタイム、インテルはカンセロが右サイドを抜け出してグラウンダーのクロスを入れると、イカルディが目いっぱいに足を伸ばして合わせたが、これも枠を捉えられず。そして間もなく、試合は終了した。
死力を尽くした末に、勝点1を分け合う結果となった一戦。チャンピオンズ・リーグ出場権争いのなかにいる両チームだけに、悔いは残っただろう。順延分を消化し、30節を終えてインテルは勝点59の4位、ミランはそこから8差の6位。残りは8節である。
対するミランは10分過ぎから敵陣に入れるようになり、パスを繋いでチャンスを創り出していく。
インテルは18分に右SBカンセロのパスを受けたカンドレーバがニアで強烈なシュートを放ち、一方のミランは21分に左サイドのFKにボヌッチが頭で合わせ、それぞれ決定機を迎えたが、いずれもドンナルンマ、ハンダノビッチの両GKが好守でこれを防いだ。
互いに個々、組織の両方で守備の良さが目立つ一方、ピッチコンディションの影響もあってか、パスミスも散見する試合、インテルがポゼッションで上回りながら迎えた37分にゴールネットが揺れる。カンドレーバのスルーパスで抜け出したイカルディが、ドンナルンマの牙城を破ったのだ。
しかし、VARによる検証の結果、イカルディがオフサイドポジションにいたとしてノーゴール。結局、このまま両者ノーゴールで前半は終了した。
後半、最初に相手ゴールに迫ったのはミランだったが、インテルはすぐに反撃し、48分にペリシッチが左から入れたボールがクロスバーを叩く。しかし、ミランもその直後、速い攻めからケシエがわずかにゴール左外に逸れる惜しいシュートを放った。
ミランは、前半はほとんど見せ場のなかった右サイドのスソがボールを持てるようになり、51分に彼のスルーパスからクトローネがシュートチャンスを得、CKを獲得。54分にもこのコンビネーションで惜しい場面を作る。
対するインテルは56分に決定機を創出。ラフィーニャのスルーパスで抜け出したカンドレーバが、右から決定的なラストパスを送るが、イカルディはしっかりミートできずにボールを枠に飛ばすことができなかった。
この後、両チームは目まぐるしく攻守を逆転させ、ミランは63分にチャルハノールがフリーでヘディングシュート、直後にはロドリゲスがミドルを放つ。返す刀でインテルは、左を抜け出したペリシッチのイカルディへのラストパスがクリアされたところをカンドレーバが詰めに行ったが、いずれも相手守備陣の好守に阻まれる。
ミランは68分、ケシエのライナー性の縦パスにクロトーネがバイシクルで合わせてゴール右隅に突き刺したが、オフサイドと判定された。
終盤、両チームともに、相手ゴールには近付くものの、最後のワンプレーが乱れたり、相手の好守に遭ったりして、決定機に結び付けることができない。
守備においては、ミランはわずかに隙ができたり、スペースを空けたりすることで、そこをインテルに突かれるが、それからの粘りと集中力の高さは驚異的で、全ての攻撃をはね返す。インテルもまた、ここまで4試合無失点という結果に裏打ちされた安定感で、ミランの攻撃に対応していった。
アディショナルタイム、インテルはカンセロが右サイドを抜け出してグラウンダーのクロスを入れると、イカルディが目いっぱいに足を伸ばして合わせたが、これも枠を捉えられず。そして間もなく、試合は終了した。
死力を尽くした末に、勝点1を分け合う結果となった一戦。チャンピオンズ・リーグ出場権争いのなかにいる両チームだけに、悔いは残っただろう。順延分を消化し、30節を終えてインテルは勝点59の4位、ミランはそこから8差の6位。残りは8節である。