あの悲報から4連勝、団結するフィオレンティーナ 「ずっと一緒」「我々は11人じゃない」

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年04月04日

ヨーロッパリーグ出場権の獲得も。

約1か月遅れで実施されたウディネーゼ戦、フィオレンティーナはシメオネ(中央)らのゴールで2-0の勝利を飾っている。(C)Getty Images

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 突然の悲報から1か月。フィオレンティーナは現地時間4月3日、元主将ダビデ・アストーリの急死で延期となっていたセリエA第27節のウディネーゼ戦に臨み、敵地で2-0の勝利を飾った。

 背番号13を背負っていたアストーリを追悼すべく、試合では13分にスタジアムの大型スクリーンにアストーリの写真が映し出され、観客が拍手を送った。

 アストーリが亡くなったホテルから宿泊先を変更するなど、わずか1か月前の悲劇の影響が懸念されたフィオレンティーナだが、前半にジョルダン・ヴェルトゥのPKで先制すると、後半にジョバンニ・シメオネが追加点。7連敗と苦しむウディネーゼを相手に5連勝を飾った。

 
 アストーリが亡くなってから4連勝。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、ステーファノ・ピオーリ監督は「アストーリの悲劇以降、チームはまとまった」と、選手たちが団結していることを明かした。

「ダビデはずっと我々と一緒にいる。ピッチで我々はさらなる何かを出せているんだ。普通ではない力をね」

 またピオーリ監督は、アストーリを追悼した13分に「ボールがピッチの外に出てほしかった」と続けている。

「これほど大きな喪失の苦しみを感じないのは難しいことだ。残念なことに、私はこの状況から多くのことを学ぶことになった。より優れた監督、人間になったよ」

 また、『Corriere dello Sport』によると、ピオーリ監督は試合後の会見でも、「力強いスピリットだったのは当然だ。おそらく、ピッチでの我々は11人ではなかった」と、改めてアストーリの存在の大きさに言及している。

「我々は士気が高く、強い気質がある。本当にこの選手たちのことを誇りに思うよ。以前の私が知らなかった、あるいはその真価が分からなかった力を引き出すことができている」

 暫定ながら、ヨーロッパリーグ出場ラインに勝点3差と迫ったフィオレンティーナ。「このまま続けなければいけない」と語るピオーリ監督のチームは、アストーリの死という悲しみを乗り越え、欧州への切符を手に入れることができるだろうか。
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