【日本代表】迫るマリ戦。セットプレーの成否が“選考基準”に影響する?

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2018年03月23日

明確なキッカーが見当たらない

本田が例えばFKを決めれば、その飛び道具は改めて重宝されるはずだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 3月23日のマリ戦に向け、槙野智章や昌子源など複数の選手が口にしていたのが「セットプレーの重要性だ。ワールドカップ最終予選のイラク戦(アウェー)のようにCKから大迫勇也が決めるような形をもっと出していきたいが、その最終予選で決まった直接FKはゼロという惨状である。
 
 ワールドカップ本番を想定すれば、守る時間が多い展開でゴールを奪うにはセットプレーが大きな鍵になる。しかし、槙野の言葉を借りれば、「明らかにセットプレーのゴールが少ない。PKの数も少ない。直接FKのゴールも決めてないのかな」というのが現状で、「そういうセットプレーを決め切る力は間違いなく本選でも必要」(槙野)になる。
 
 実際、現代表に明確なキッカーは見当たらない。香川真司、清武弘嗣、井手口陽介、吉田麻也など近年の代表戦でその役を務めていた選手がベルギー遠征に不在で、今回の招集メンバーを見渡すかぎり、「蹴るとしたら本田、かな……」という印象である。
 
 ただ、その本田圭佑もマリ戦で先発するかは現時点で分からない。デュッセルドルフでフリーキッカーに志願した原口元気も「まだ形になっていない」とコメントしており、では、誰が蹴るのかという疑問が浮かび上がる。
 
 これは明らかに不安材料だが、ピンチをチャンスに変えるという発想で考えれば、マリ戦やウクライナ戦でフリーキッカーとしてアピールできればワールドカップのメンバー入りに前進する可能性はある。例えば、本田が一本でも直接FKを決めた場合、その株はヴァイッド・ハリルホジッチ監督のなかで急浮上するかもしれない。
 
 マリ戦、果たして最初のセットプレーでキッカーを任されるのは誰か。セットプレーの成否が選考基準に影響する可能性もあるだけに、見逃せないポイントだろう。
 
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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