ロシアW杯でも採用されるVAR。Jリーグでの本格導入について原博実副理事長の見解は?

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年03月22日

「準備をしないといけないので、いきなりやるのは難しい」(原副理事長)

VARにより、サッカー界はどのように変わるのか。Jリーグでの運用方法に注目が集まる。(C) Getty Images

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 Jリーグは22日、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の導入に関するメディア説明会を行なった。
 
 VARは、映像を用いて審判団の判定を補助するシステムだ。昨年5月のU-20ワールドカップや一部の欧州リーグ戦、国際親善試合などで運用されてきた。
 
 すでに日本代表は昨年11月の欧州遠征・ブラジル戦で体験済み。その一戦で吉田麻也(サウサンプトン)がVARでペナルティエリア内のファウルを取られ、PKを与えたのは記憶に新しい。
 
 3月16日には、国際サッカー連盟(FIFA)が正式にワールドカップでの採用を承認。6月のロシア大会での導入が決まった。
 
 その決定を踏まえ、Jリーグは今回の説明会を開催した。VAR導入の先導役を担った国際サッカー評議会(IFAB)テクニカルダイレクター兼イングランドサッカー協会・審判委員長のデイヴィッド・エルレイ氏を迎え、VAR策定の経緯や新たなシステムついてアナウンスがされた。

 気になるのはJリーグでの導入時期だが、現状では即座に採用する動きは取れないようだ。メディア説明会後に取材に応じたJリーグの原博実副理事長は、VAR導入について下記のように説明する。
 
「世界でVARをどのようにしてやっているのか。来週イングランドに行く機会があるが、その時に国際親善試合でどのようにやっているかを見ないといけないし、すでに導入している各国リーグを視察する必要もある。そういう準備をしないといけないので、いきなりやるのは難しい」
 
 現状では導入している他国の取り組みを学ぶ必要があり、「費用や準備の時間にどれくらいかかるかを考えないと……」と原副理事長が話すように、多くの課題を残している。

 スタジアムのどこで映像を確認するのか、VARに対応できるレフリーの育成はどうするのか、導入するうえでコストはどれぐらいかかるのか。これらの問題点を改善するためにはJリーグだけではなく、クラブ側との連係もスムーズに行なっていかなければならない。

 様々な問題点を解決し、導入に向けた歩みをいかに進めるか。原副理事長は追加副審(アディショナルアシスタントレフェリー/※ゴールライン付近で得点の判定を見極める審判員)を採用した際と同様に、試験導入する形が好ましいと持論を語る。これについては、実際に昨年のセビージャ対鹿島の親善試合で「本番を想定した」テストをしたという。

「オフラインの状態で実際には審判とつながないけど、本番を想定した状態で試すこともしないと。それは去年の鹿島とセビージャの親善試合でも試しにやってみた。やるとすればJ3の1試合で試してみてもいいかもしれない。いきなりJ1、J2で大々的にやるのは難しい」

 徐々に取り組んでいくことになると現在の見通しを明かしており、まずは準備が最優先。VARがJリーグに本格導入されるのは当分先になりそうだ。

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