久しぶりの代表復帰に燃えるユーベの主砲。
久しぶりに主砲が“セレステ・イ・ブランコ(アルゼンチン代表の愛称)”に帰ってきた。セリエAの絶対王者ユベントスで得点を量産するゴンサロ・イグアインだ。
3月の代表シリーズでイタリア(現地時間23日)とスペイン(27日)という列強国と対戦するアルゼンチン代表のメンバーに復帰したイグアイン。昨年6月9日のブラジル戦以来、約9か月ぶりの招集である。
30歳と円熟味を増し、セリエAでは得点を重ねている大型CFだが、なぜかアルゼンチン代表では、そのパフォーマンスを披露し切れてこなかった。
2016年のコパ・アメリカ・センテナリオではチリとの決勝戦で先発出場するも、ことごとく決定機を外し、23年ぶりの南米制覇を逃した戦犯として国内メディアに酷評された。
さらにその後に続いたロシア・ワールドカップ出場を懸けた南米予選でも9試合3ゴールと不振を極め、いつしか「大一番に弱い」というレッテルを貼られるようにもなった。
3月の代表シリーズでイタリア(現地時間23日)とスペイン(27日)という列強国と対戦するアルゼンチン代表のメンバーに復帰したイグアイン。昨年6月9日のブラジル戦以来、約9か月ぶりの招集である。
30歳と円熟味を増し、セリエAでは得点を重ねている大型CFだが、なぜかアルゼンチン代表では、そのパフォーマンスを披露し切れてこなかった。
2016年のコパ・アメリカ・センテナリオではチリとの決勝戦で先発出場するも、ことごとく決定機を外し、23年ぶりの南米制覇を逃した戦犯として国内メディアに酷評された。
さらにその後に続いたロシア・ワールドカップ出場を懸けた南米予選でも9試合3ゴールと不振を極め、いつしか「大一番に弱い」というレッテルを貼られるようにもなった。
イグアインの不調もあってチームは決定力不足に悩まされ、南米予選敗退の危機にさらされるようになったため、当時の指揮官エドガルド・バウサは、ユベントスのエースを先発メンバーから外し、ついには代表チームからも外した。
招集メンバーから漏れた時のことをイグアインは、現地メディア『Tyc Sports』で「あの時は、自分でも、もう代表には戻れないって考えていた時もあった」と、精神的にもコンディションを落としていたことを振り返っている。
その後もバウサは、インテルのエースであるマウロ・イカルディやサンパウロの大型CFルーカス・プラットを起用。さらに、昨年11月に監督に就任した現指揮官のホルヘ・サンパオリも、初陣となった昨年6月のブラジル戦にはイグアインを呼び寄せたものの、以降は自身のチームに加えなかった。
この期間を「長くてつらい時だった」と回想したイグアインは、それでも「常に代表に戻ることが頭にあった。だけど、僕はサッカー選手だからそれを表に出さないようにして、プレーで表現したんだ」と、代表復帰への情熱を持ち続けていたことを吐露している。
その心の中で密かにたぎらせ続けた情熱は、クラブでの結果に結びつく。今シーズンのユベントスでは公式戦39試合で22ゴールをマークし、押しも押されもせぬ大黒柱として君臨。そして、ようやく今回の代表復帰を果たすことになったのだ。
とはいえ、イグアインの目標はあくまでロシア・ワールドカップの出場メンバー23人に入ることにある。そのためにも、今回のスペインとイタリアとの対戦は重要なアピールの場だ。「両国とも異なるサッカーをしているから良いテストになるね」と話す点取り屋は、さらに自信を漲らせる。
「代表チームでプレーすることは、それだけで美しいことだ。だけど、今は悠長なことだけを言ってはいられない。ここに戻ってこれたことは重要だ。イタリアでやってきたことが認められたことを意味するからね。(サンパオリ)監督に『ワールドカップへ連れていこう』と思わせるだけのプレーをしなきゃいけない。僕はメンタルは強いし、できる全てのことをやるつもりだ」
不遇をかこった時期を乗り越え、ようやく戻ってきたイグアインは、この大国との2連戦で「大一番に弱い」というレッテルを覆せるのか。これまで以上に闘志を燃やすストライカーから目が離せない。