異質な重圧を背負う16歳、久保建英の「戦う姿勢」を長谷川監督は絶賛するが…

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2018年03月08日

「課題は自分のプレーがチームの勝利に直結していないこと」

主軸としての雰囲気を漂わせる久保。横浜戦ではゴールへの強い意識を見せた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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[ルヴァン杯]横浜 1-0 FC東京/3月7日/ニッパツ

 ルヴァンカップの初戦、横浜F・マリノスとの一戦において久保建英はJ1カテゴリにおける初の先発出場の機会を得た。ピッチ上で見せた彼のプレーの質、示した個としての能力の高さは言うまでもなかったが、90分間で結果を残すことはできなかった。

 
「前半と後半の立ち上がりに何回かいい形で攻撃ができたのですけど、あと一歩のところで行けなくて、悔しいです。自分もある程度やれたとは思うんですけど、結局最後のところで決めきれていない。それは非常に力不足なのかなと。やれなくはなかったのですけど、結果として0-1で負けてしまっているので。自分が後半のFKを決めていれば、と思うし決めなければいけないシーンだった」
 
 ボールを受けて少ないタッチ、最小限の時間で反転するプレーや、背中を立てて推進力を持って前に運ぶドリブル、狭い局面でも躊躇せずゴールへ迫ろうとする意識は彼が弱冠“16歳”という前提を抜きにしても、非常に際立っていた。ちなみにもうひとり際立った選手を上げるとすれば横浜の35番・吉尾海夏であり、この試合では久保と吉尾という両チームの若きトップ下が互いに重要なポジションで躍動したのが印象的だった。
 
 敵からの警戒心と周囲からの期待の視線を異常なまでに受けているという点を考慮すると同じトップ下の若い選手とはいえ、圧倒的に久保のほうが重圧を背負っている。そういう意味で彼はよくやったと思う。ただし、チームを勝利に導けなかった。
 
 そこは本人も強く感じていたようで、「課題は自分のプレーがチームの勝利に直結していない、ということだと思う」と言い切った。
 
 その中でも細部、特にドリブルについてはこう言及する。
「自分個人としては1、2回ドリブルが不完全というか、ちょっと足を出されてボールの角度を変えられたりして相手ボールになったりもして。そこは集中を切らさず、油断せずにやらなければいけないなと思ったのと、あとは疲れた時に一回変なパスを出してしまったので。パスの精度は疲れていても出せるようにしたい」

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