パリ・サンジェルマンのネイマールは、現地時間２月25日に行なわれたリーグ・アン第27節のマルセイユ戦で、右足首の捻挫と右足第５中足骨にひびが入る怪我を負い、ブラジルで手術を受けることが決まった。
 
　当初、ウナイ・エメリ監督は３月６日のチャンピオンズ・リーグ（CL）決勝トーナメント１回戦・第２レグのレアル・マドリー戦に出場できる可能性もあると口にしていた。だが、ブラジル代表のチームドクターは先日、復帰まで２か月半から３か月を要すると明かしている。
 
　３か月かかるとなれば、ネイマールが戦列に戻れるのは６月初旬。当然、ロシア・ワールドカップ（W杯）への影響も懸念されるところだ。

 
　昨年12月に現役引退を表明した元ブラジル代表のカカは、スペイン紙『マルカ』のインタビューで、ネイマールの負傷について、「シーズンのこの時期に…信じられない」と嘆いた。
 
「できるだけ早く、できる限り良いコンディションで、彼が戻ってこられるように願っている。ブラジルのサポーターとして、W杯ではベストの彼を見たいからね。こういう状況もあることだと受け入れなければ。我慢して、復帰のためにハードにトレーニングしなければいけない」
 
　ただ、ネイマールの負傷に落胆しているのは、ブラジル代表だけではない。悲願のCL優勝のために、史上最高額を支払ってまでネイマールを獲得したパリSGも同様だ。
 
　だが、カカは「ネイマールは全てを尽くしてきたし、試合中のプレーで怪我をしてしまったんだ。この負傷に関して、彼には何もできなかった。不運だったんだ」と述べた。
 
「ネイマールは、W杯を戦うための復帰だけに集中しなければいけない。そして来年、パリSGか他のチームで、CL優勝のために戦うことを考えるべきだ」
 
　ネイマールには、レアル・マドリー移籍にまつわる噂が後を絶たない。OBのカカは、ネイマールのマドリー加入については具体的な言及は避け、「彼はとても素晴らしい選手」と述べるに止まった。
 
「彼は世界のトップ３に入る選手だ。クリスチアーノ・ロナウド、（リオネル・）メッシ、そしてネイマール。でも、フロレンティーノ・ペレス会長にとっては難しい問題だね」
 
　いずれにしても、ネイマールがロシアW杯に向けて、コンディションを回復にすることに集中するのは間違いない。先輩のカカが願うように、ブラジルの至宝は良い状態で大舞台に立つことができるだろうか。