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柴崎の同僚やアトレティコの10番も標的に。中国からのメガオファーにリーガ勢は戦々恐々⁉

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2018年02月27日

「引き留める時間もなかった」と指揮官も嘆く。

アトレティコで3年目を迎えるカラスコ。24歳にして中国へ向かうのか。(C)Getty Images

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 リーガ・エスパニョーラで降格圏に沈むラス・パルマスに激震が走ったのは2月21日。大黒柱のMFホナタン・ビエラが中国スーパーリーグの北京国安へ移籍したのだ。
 
 一時は最下位に留まるなど不調に喘ぐチームにあって、高度なテクニックを活かした創造性溢れるプレーで違いを作り、唯一輝きを放っていたのがこのビエラだった。その奮闘が評価され、昨年10月にはスペイン代表デビューを飾っている。
 
 だが、ラス・パルマスのミゲル・アンヘル・ラミレス会長が「あんな給料はうちではとても払えない」と言うほどの好条件のオファーが届き、「家族のために」(ビエラ)退団を決意したのだった。
 
 ラス・パルマスの懐には1100万ユーロ(約14億円)の移籍金が入ったとはいえ、スペインの移籍市場は1月末をもってクローズしており、もちろん選手を獲得することはできない。崖っぷちのチームには、まさに泣きっ面に蜂の事態となってしまった。
 
 中国からのオファーは、これだけには留まらない。柴崎岳のチームメイトであるヘタフェのCBファン・カラも、河南建業との契約が目前に迫っている。
 
 コンビを組むジェネとともに堅守を支えていた中心選手の移籍に、ホセ・ボルダラス監督は嘆くしかなかった。

「あまりにも急に話が進み、引き留める時間もなかった。(後釜が獲得できない)この時期に選手を引き抜かれたら、確実にチーム力は低下する」
 
 さらにここにきて、あるビッグネームの中国行きの可能性が取り沙汰されている。アトレティコ・マドリーのヤニック・カラスコだ。タレント揃いのベルギー代表でレギュラーを務めるサイドアタッカーは、しかしクラブでは好不調の波が激しく、ここまで国内リーグでの先発はわずか8試合に留まっている。
 
 すでにディエゴ・シメオネ監督も大連一方との交渉を認めており、移籍が実現する可能性は低くない。大連は、カラスコとともにリストアップしていた同僚のFWフェルナンド・トーレスとMFニコラス・ガイタンのうち、後者の獲得にも近付いている。
 
 カラスコとガイタンを同時に引き抜かれた場合、ウイングの層が薄くなるのは明白。冬にビトーロが加わったとはいえ、リーガとヨーロッパリーグの二足の草鞋を履くアトレティコにとっては、手痛い流出となるだろう。
 
 中国リーグの移籍マーケットが閉まるのは、2月28日。リーガ勢に限らず、欧州のクラブは戦々恐々としているに違いない。
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