J2降格組の大宮と甲府の昇格候補同士が顔を合わせた開幕戦は、ホームチームに軍配が上がった。
4-4-2で臨んだ大宮に対し、3-4-2-1の布陣を敷いた甲府の一戦は、開始早々に試合が動く。9分に大宮は左CKを獲得。早速、199センチのロビン・シモビッチの見せ場がやってくるが、キッカーを務めた中村太亮はマイナスのボールを選択する。頭脳的なサインプレーで相手の裏をかくと、ゴール前から少し離れたところに構えていたマテウスが左足でコントロールショット。これが見事にネットに突き刺さり、大宮が幸先よく先制に成功した。
先手を取ったことで気持ちに余裕が出た大宮は、ダブルボランチの三門雄大や茨田陽生を軸に試合の主導権を掴んだ。サイドからのアタックも効果的に機能し、幾度もゴール前へ侵入。25分以降は中盤でボールを繋げるようになった甲府に攻め込まれる場面もあったが、大崩れすることなくハーフタイムを迎えた。