【大宮│新体制】今、再びの“オレンジ”に。富山貴光は迷うことなく古巣復帰を決断した

カテゴリ:Jリーグ

古田土恵介(サッカーダイジェスト)

2018年01月15日

「(大宮は)J2にいちゃいけないクラブ」

2015年シーズン以来の復帰となった富山。背番号は新人時代と同じ28をつけることとなった。写真:徳原隆元

画像を見る

 1月14日にMOVIXさいたまで行なわれた大宮アルディージャの新体制発表会見。9名の新加入選手のなかに、再びオレンジのユニホームに袖を通す男がいた。富山貴光。2013年から15年まで所属し、16年からは完全移籍先の鳥栖でプレーしていたFWだ(17年は8月から新潟にレンタル移籍)。
 
 矢板中央高から早稲田大に進学し、卒業後は大宮でプロキャリアをスタート。28番を背負った1年目は26試合・3得点、2年目は15試合・0得点。ノーゴールに終わった前年の悔しさを晴らそうと「決意の9番」を選んだ3年目は、しかし、12試合・1得点だった。
 
 そのオフ、富山はJ2優勝と1年でのJ1復帰を決定した大宮から去った。「自身が輝ける場所を探して」「上昇志向」というよりも、「無念さ」が滲む選択だった。だからこそ、か。富山は復帰の決断に迷いはなかった。
 
「J2にいちゃいけないクラブ。昨季に大宮が降格した時、自然と『このクラブを助けたい』という気持ちが湧き上がった。そんな折にオファーをいただいて、J1復帰の力になりたくて移籍を決めた」
 
 18年シーズンに目指すは15年シーズンと同様のJ2優勝、そして1年でのJ1復帰だ。「とにかくチームのためにプレーする。ゴールやアシスト以外でも貢献したい」と話す。では、「帰ってきたからには結果を残さないと」とも語った富山が他クラブでの2シーズンで変貌を遂げたポイントは? 本人に訊いてみた。
 
「前と比べると、状況判断が一番変わったと思う。いろいろと考えながらプレーしているし、頭のなかで整理しながら、昔だったらガツガツといったいたところでも俯瞰できるようになった。景色が変わってきましたね。
 
 自分が活きるだけじゃなくて、周囲を活かす。もちろんハードワークをベースにはしているけど、『考える』という部分で成長したと思う」
 
 背につけるは、新人時代と同じ28番。ただし、中身は随分と変わっている。まずはレギュラー争い、その先にあるスタメン、チームを勝たせる男へ。責任感を増して帰還した富山の新しいストーリーが始まった。
 
取材・文●古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
【関連記事】
【大宮│新体制】J1復帰は至上命題。来季以降も“戦えるチーム”へ土台を作るシーズンに
【東京V|新体制】両翼が流出するも、堅実かつ効果的な補強で11年ぶりのJ1へ!
日本サッカーを彩る「美女サポーター」たち❤
【甲府|新体制】「魅力的なヴァンフォーレ」を宣言!”新10番”に決まったのは…
【福岡|新体制】森本貴幸ら11名を加えてリスタート!スローガンは「感動と勝ちにこだわる」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ