２月12日（現地時間）、シュペルリギ（トルコ１部リーグ）第21節が行なわれ、ガラタサライは３-０でアンタルヤスポルを下した。

　２位のガラタサライが15位（全18チーム）のチームをホームに迎えた一戦。長友佑都は左SBとして、加入以来の連続スタメン出場（３試合）を継続した。
 
　試合は実力で勝るホームチームが主導権を握り、13分に波状攻撃から、ロドリゲスがペナルティーエリア外から放ったシュートが相手選手に当たって前に流れたところを、ゴミスがダイレクトで叩いて先制ゴールを奪う。
 
　するとガラタサライは勢いに乗り、20分にはカウンターからロドリゲスがドリブルでボールを運び、エリア前で相手選手を引きつけてからラストパス。完全に抜け出したゴミスはダイレクトでゴール左隅に突き刺し、４日前のカップ戦（コンヤスポル戦）に続いて１試合２ゴールを達成した。
 
　さらに38分には、長友のパスを受けたベルハンダがゴール前にクロス。これを受けたフェグーリがGKの至近距離からのシュートを決め、リードを３点に広げた。
 
　下位相手とはいえ、前節シワススポル戦とは打って変わり、優勝争いを展開するに相応しいプレーを見せるガラタサライ。守備でも安定感を見せて、大きなピンチを迎えることなく前半を終えた。
 
　長友は過去２戦同様に積極的にポジションを上げて攻撃に絡んでいく。試合ごとに連係を高め、良いかたちでボールを受けられるようになり、課題のクロスも６分にはゴミスに合わせてダイレクトシュートを引き出した。
 
　38分の３点目の直前には、カウンターでゴミスのスルーパスを受けて左サイドを疾走し、リターンのパスで得点機を提供したが、ゴミスが切り返したことでシュートのタイミングを逸した。
 
　ロドリゲスが左サイドに開いてのプレーが多いこともあり、前半の途中からは敵陣に上がる頻度は低くなったものの、その分、守備では対面する相手をしっかりマークしながら、広いエリアをカバーしてチームの安定したプレーに貢献した。
 
　後半も開始１分でカウンターからゴミスがクロスバーを叩く決定機を迎えたガラタサライだが、その後は相手の攻勢を許し、50分にマイコンに左サイドをカットインされてきわどいシュートを撃たれた他、59分にも彼にエリア内に侵入されて決定機を作られる。
 
　守勢のなかで長友も自陣深くで守備に奔走したがが、61分にカウンターでロドリゲスが左サイドを駆け上がると、長友も追走してこぼれ球を拾って好クロス、その後の波状攻撃を演出する。そしてこのプレーを機に、再びガラタサライは攻勢に転じるようになった。
 
　長友は69分、スローインを受けて縦に進みながら左足でクロスを入れると、ボールがアウトサイドにかかってゴールに向かって飛び、GKが慌ててクリアしてCKに逃げるという“見せ場”も作り出した。
 
　さらに90分には、ベルハンダとのパス交換でエリア内に侵入して中央にボールを入れるなど、印象に残るプレーを幾度も見せた長友。運動量は90分間を通して落ちることなく、守備でも危ないプレーはあまり見られなかった。
 
　ガラタサライはその後もゴミスが惜しいシュートを放つなど、ピンチよりもチャンスの方が多い状態のままで試合を終了。アディショナルタイムにはベルハンダが２度目の警告を受けて退場するという余計なハプニングがあったものの、試合は快勝と言える内容のものだった。
 
　これで勝点３を加え、バシャクシェヒルを抜いて首位に躍り出たガラタサライ。次節（18日）は11位のカスムパシャとアウェーで対戦する。