「あの人を招いたのは失敗でした…」 仏名門リールが“狂人”ビエルサの招聘を悔やむ

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年02月12日

“狂人”招聘で狂ったリールの歯車。

世界屈指の戦術マニアであるビエルサ。しかし、リールではその辣腕を満足に振るうことなく解任されてしまった。 (C) Getty Images

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“狂人”による改革があえなく失敗したことで、フランスの名門リールは苦しみ続けている。クラブは、その改革を推進するはずだった知将の招聘を嘆いている。
 
 現地2月9日、フランスのラジオ局『RMC』の取材に応じたリールのスポーツダイレクターを務めるルイス・カンポスは、昨年7月に就任するも、わずか4か月で解任の憂き目に遭ったアルゼンチン人監督マルセロ・ビエルサの招聘が「間違っていた」と公言した。
 
 稀代の戦術マニアとして知られ、“エル・ロコ(狂人)”の異名を持つビエルサは、大きな期待とともにリールに迎えられた。しかし、一時は降格圏の19位に沈むなど結果が伴わなかったうえ、昨年11月にはクラブに無断でチリへ渡航。これに対してリールは職務停止処分を下し、そのまま11月22日に契約を解除した。
 
 開幕前、主将のリオ・マブバなどこれまでにチームを支えてきたベテランを相次いで放出し、ビエルサの下で、青田買いした若手を育てる方針に舵を切っていたリール。その抜本的改革が失敗に終わり、再スタートを強いられたカンポス氏は、次のように不満をこぼす。
 
「ビエルサを雇ったのは間違いだった。我々は過ちを犯した。そのことを認めなければならない。彼には、クラブのプロジェクトを司る機会を与えた。だが、それは全てがミスだったのだ」
 
 ジョゼ・モウリーニョ(現マンチェスター・U監督)がレアル・マドリーを指揮していた2012年には、コーチングスタッフとして名将の傍らにいたカンポスは、ビエルサの補強策にも苦言を呈している。
 
「若い才能をサポートする力が必要なのに、経験豊富なベテランがいないなんてありえない。当然、まともなチームは作れない。その考え方の違いこそ、プロジェクトが崩壊する要因だった」
 
 いまだ降格プレーオフ圏内の18位と、低迷から脱却する兆しが見えてこないリール。はたして、ビエルサ就任から狂い始めた歯車はいつ、正常に回り始めるのか。フランスの名門は、再び岐路に立たされている。

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