[FUJI XEROX SUPER CUP 2018 NEXT GENERATION MATCH]
U-18Jリーグ選抜１－２日本高校サッカー選抜／２月10日／埼玉
 
「FUJI XEROX SUPER CUP 2018」の前座試合として行なわれた「NEXT GENERATION MATCH」は、日本高校サッカー選抜（以下高校選抜）がU-18Jリーグ選抜（以下Jユース選抜）に２－１で勝利した。
 
　京都U-18の岸本浩右監督が率いるJユース選抜の先発布陣は４ｰ２ｰ３ｰ１。GKは大内一生（横浜FCユース）、ディフェンスラインは右から尾崎優樹（京都U-18）、河井哲太（G大阪ユース）、江川慶城（京都U-18）、草住晃之介（FC東京U-18）。２ボランチには、奥野耕平（G大阪ユース）と福岡慎平（京都U-18）が、２列目には、右から桂 陸人（広島ユース）、藤原志龍（徳島ユース）、岩本 翔（G大阪ユース）が並び、１トップには宮代大聖（川崎U-18）が入った。
 
　一方、履正社の平野直樹監督が指揮する高校選抜は、スタートから４ｰ４ｰ２システムを採用。GKに薄井覇斗（流経大柏）、DFは右から後藤田亘輝（前橋育英）、生駒 仁（鹿児島城西／横浜所属）、角田涼太朗（前橋育英）、佐藤拓海（青森山田）。中盤は宮本優太（流経大柏）と田部井涼（前橋育英）の２ボランチに、右サイドには井上 怜（市立船橋）、左サイドには菊地泰智（流経大柏）が入った。前線は町野修斗（履正社／横浜所属）と飯島 陸（前橋育英）のふたりとなった。
 
　試合は序盤から一進一退の展開。前半15分にJユース選抜の奥野耕平が強烈なミドルシュートを放てば、その１分後には、高校選抜の町野修斗がヘディングをお見舞いする。
 
　試合が動いたのは前半26分。スルーパスに抜け出した飯島の折り返しから、走り込んでいた井上が痛烈な一発を蹴り込む。高校選抜が先制に成功した。
 
　さらにその10分後、高校選抜がリードを広げる。ロングスローをゴール前で受けた飯島が冷静なトラップから右足を振り抜き、追加点を決めた。
 
　１トップの宮代を中心にスピーディな攻撃でゴールに迫るも無得点で試合を折り返したJユース選抜は、後半に、GKの梅田透吾（清水ユース／↔大内）、MFの上月壮一郎（京都U-18／↔尾崎）、FWの棚橋尭士（横浜ユース／↔岩本）を投入する。
 
　さらに後半14分、Jユース選抜の岸本監督は、監物拓歩（清水ユース／↔江川）、森田晃樹（東京Vユース／↔藤原）、森 海渡（柏U-18／↔草住）、原田烈志（G大阪ユース／↔宮代）の４人を送り込む。すると、後半23分、右サイドを突破した桂が鋭いクロスを上げて決定機を迎える。これは惜しくもゴールには至らなかったが、徐々に攻勢を強めていった。
 
　対して、蓑田広大（青森山田／↔生駒）、荒木駿太（長崎総科大附／↔飯島）、田中雄大（桐光学園／↔宮本）を途中出場させた高校選抜も流れを渡さない。さらには圓道将良（旭川実／↔町野）、青木真生都（東福岡／↔井上）の２枚替えで攻撃を活性化。巧みなパスワークを駆使して負けじとゴールに迫っていった。
 
　また高校選抜は守備陣も奮闘した。テクニシャン揃いのJユース選抜の攻撃をCBの角田を中心に撥ね返していく。
 
　このまま高校選抜の完封勝利かと思われた後半アディショナルタイム、Jリーグ選抜が意地を見せる。棚橋のクロスに原田が合わせて一矢報いた。
 
　両チームが豊富な走力と高いテクニックを披露。ハイレベルな攻防が繰り広げられ、見応えのある試合となった。
 
取材・文●多田哲平（サッカーダイジェストWeb）

【PHOTO】NEXT GENERATION MATCHは日本高校選抜が２-１で勝利！