２月２日（現地時間）、ブンデスリーガ２部の第21節が行なわれ、デュッセルドルフは１-０でザントハウゼンを下した。

　首位のデュッセルドルフが、４位のザントハウゼンをホームに迎えた上位対決。前節、カイザースラウテルン戦で加入２戦目にして初先発出場を果たし、１ゴール１アシストと大活躍を見せた原口元気は今回もスタメン入り。一方、宇佐美貴史は６試合連続のベンチスタートとなった。
 
　試合は開始２分で動いた。デュッセルドルフが右サイドを攻略し、ラマンがクロスを入れるがクリアされる。しかし、これで得たCKを原口が蹴ると、ホフマンがゴール前に飛び込んで頭で合わせ、ゴール左隅に流し込んだ。
 
　いきなり先制ゴールを奪ったホームチームは、ボールポゼッションでも相手を大きく上回り、試合を優勢に進める。
 
　原口は２列目の左サイドで試合開始を迎えたが、左右に頻繁に動き、右サイドにポジションチェンジすることも。左ではあまりサイドには広がらず、中央に近い位置でプレーすることが多かった。また守備では、最終ラインまで戻って相手選手をマークする場面がたびたび見られた。
 
　途中からザントハウゼンも反撃を見せ、14分にスクタ＝パス、19分にはゼイヌラフが好機を迎えたが、いずれもゴールマウスを捉えることができない。アディショナルタイムには、FKからフォスターがヘディングシュートをゴール左隅に飛ばしたが、GKヴォルフにセーブされた。
 
　デュッセルドルフはボールを長く保持し、セットプレーではゴール前に入れたボールが高い確率で味方選手に合うものの、肝心のシュートは少なく、立ち上がりの先制ゴール以外にホームスタジアムが沸いたのは、31分にラマンがカットインから惜しいミドルを放った場面ぐらいだった。
 
　後半開始直後、浮き球に飛び込んだ原口とクリンクマンが激しく正面衝突。後者は担架に固定されてピッチ外に運び出されるほどのダメージを負い、原口は治療の後に立ち上がったが、こちらも頭部打撲により、宇佐美との交代を余儀なくされた。
 
　思わぬアクシデントの後に再開された試合では、ザントハウゼンがポゼッションで上回り、幾度もホームチームのゴールに迫ってシュートも放つ。対するデュッセルドルフは、パスの繋ぎがぎこちなく、簡単にボールを失ってしまい、効果的な攻撃を見せられない。
 
　宇佐美は左サイド、もしくは中央に位置取ってプレーするも、なかなか良いかたちでボールに触れられず、62分にようやく前を向いてドリブルする機会を得る。CKではキッカーを務め、また右サイドを抜け出してクロスを入れる場面もあったが、味方には繋がらない。
 
　ザントハウゼンの攻勢のなか、74分にデュッセルドルフはCKからアイハンがゴール前でハンドを犯し、PKを献上してしまう。しかし、守護神ヴォルフはキスターのキックを反応良くストップ。最大のピンチを切り抜けてみせた。
 
　その後も多くの時間を自陣で過ごし、危ない場面を迎えながらも、ヴォルフの好守などで６分間のアディショナルタイムを含めた残り時間を無失点でしのいだデュッセルドルフ。苦しみながらも４連勝を飾り、今節も首位をキープした。
 
　宇佐美は試合の流れもあって攻撃では大きな見せ場はなかったものの、守備では献身的に動いて１点を守り切るのに貢献は果たした。
 
　デュッセルドルフは次節（２月10日）、敵地でウニオン・ベルリンと対戦する。