１月1日、埼玉スタジアム2002で天皇杯の決勝が行なわれ、セレッソ大阪が横浜F・マリノスを２－１で撃破。ルヴァンカップ杯に続く、クラブ史上ふたつ目のタイトルを手に入れた。

　試合開始直後に先制される苦しい展開だった。それでも山村和也の同点弾で延長戦に持ち込み、最後は水沼宏太のゴールで逆転。残り時間もきっちりと守り切り、C大阪は歓喜の瞬間を迎えた。

　試合後、フラッシュインタビューに応えた日本代表の山口蛍は、「先に点を取られて、延長戦にもなった。それでもチーム一団となって戦うことができて、いつも以上に嬉しい勝利でした」と激闘を制しての優勝に喜びを噛み締めた。

　また、リードを許す展開に焦ることはなかったともコメント。「なかなかリズムがつかめない時間があったけど、同点に追い付けると思っていたし、信じていた。ハーフタイムにみんなで意思を統一して、実行できたことが勝利につながった」と、チーム全体が同じ方向を向いていたことを勝利の要因に挙げた。

　そして、今季の戦いぶりを振り返り、山口は「J２に降格して、苦しい時期もあった。今年はこうやって優勝できて良かった」と今までの苦労が報われたことを感慨深そうに語った。ただ、選手たちだけで成し遂げられたわけではないことも強調。「サポーターに感謝したいし、セレッソ全体で掴んだ勝利だと思います」と締めくくり、これまで支えてくれた人たちへの感謝を述べた。中学時代からC大阪でプレーをしてきた山口にとって、今年はお世話になった人たちに最高の恩返しができたシーズンになったのは間違いない。

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