【選手権】仙台育英の佐藤一輝が有言実行の3得点! 目指すは青森山田の郷家友太越え

カテゴリ:高校・ユース・その他

小林健志

2017年12月31日

自らのパスミスから流れを変えてしまったが……。

佐藤一のゴールで歓喜に湧く仙台育英イレブン。5年ぶりの出場となったが、見事に初戦を突破した。写真:早草紀子

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 5年ぶり出場の仙台育英を劇的勝利に導いたのは試合前チームメイトに「ハットトリックを決める」と言い切った長身ストライカーだった。
 

 開始5分、仙台育英キャプテンのDF石川巧実の直接FKから混戦となったこぼれ球をFW佐藤一輝が「目の前にボールが落ちてきたので、触るだけだった」と左足でゴールに押し込んだ。さらに前半終了間際の40+1分、またも石川のフリーキックから混戦となり、逆サイドにこぼれたボールをMF佐藤圭太が折り返すと、佐藤一がヘディングシュートを決め、2点のリードで前半を終えた。
 
 ここまでは最高の形だったが、佐藤一は自らのミスで試合の流れを変えてしまった。後半11分、自身のバックパスを高松商の選手に拾われ、カウンター攻撃を受けてMF中野瑛登にゴールを許してしまった。「あれで一気に流れが変わった」と仙台育英の城福敬監督も振り返った通り、焦りからミスが多くなり、同18分には高松商MFの横内和眞にシュートを決められ同点に追いつかれてしまった。
 
 しかし佐藤一は焦らなかった。
「自分はいつも試合を楽しもうという気持ちがあるので、気持ちは落ちなかったです。ただ、自分が失点に絡んだので、取り返さなくてはいけないという気持ちはありました」
 
 そしてPK戦もちらつき始めた後半終了間際の後半アディショナルタイムの3分に得た直接FKのチャンス。DF貝森海斗の放ったクロスをヘディングで押し込んだのは佐藤一。
「あれは練習でやっていた形で、途中から入ったMF結城陽向を自分のマークにつく選手の前に置いて、マークの選手が自分につけないようにして回り込んで決めました。陽向もサッカーを楽しんでプレーする選手なので『あれ、やるぞ』と言ったら、楽しんでやってくれました」
 
 PK戦突入が濃厚となった状況からチームを救ったのは、日頃練習していた形のセットプレーだった。アシストの貝森は「試合前から『ハットトリックを決める』って言っていたんですよ。有言実行ですね」と、見事期待に応えたストライカーを讃えた。
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