サッカーを始めたのは中1から。僅か6年で佐賀東のエースへ!
スペースに抜け出すタイミングの良さに一瞬のスピード。そして、ゴール前での位置取り。昨年の選手権で2ゴールを奪った佐賀東の背番号9は、さらに逞しくなって大舞台に帰ってきた。
12月30日に行なわれた高校サッカー選手権の開幕戦。佐賀東は2-0で関東一を下し、2回戦へと駒を進めた。そのなかで印象的な活躍を見せたのが、チームを牽引するストライカー・中里知己(3年)だ。
2トップの一角で先発出場した中里が、輝きを放ったのは後半10分。右サイドを駆け上がった山田昭汰(3年)からゴール前にクロスが入ると、相手のマークを巧みに外して頭でネットを揺らした。試合後、中里は「逆サイドにボールを展開してSBが上がり、最後にFWが決めるのは理想通りだった」と得点シーンを回想。完璧な崩しから奪った先制弾に満足げな表情を見せた。
それ以外のプレーでも存在感を発揮。攻撃の起点となるポストプレーや、相手の背後を突く動きは昨年の大会と比べてスケールアップしており、この1年での成長ぶりを感じさせるパフォーマンスだった。
今でこそ中里はチームに欠かせないプレーヤーとなっているが、サッカーを本格的に始めたのは中1の春。小学校時代は空手に夢中となり、九州チャンピオンに輝いた実績を持つ。故にサッカーは遊び程度でしかやったことがなかった。しかし、三日月中に進学した際に、一昨年の選手権に佐賀北の一員として出場した一学年上の轟木雄基(現・流通経済大)から誘いを受けて本格的にサッカーの道へ。そこからメキメキと力を付け、佐賀東に入学すると2年生ながらレギュラーの座を掴むまでとなった。
そして、迎えた最終学年。中里をさらに成長させたのが、今年1月に行なわれた川崎フロンターレとの練習試合だ。宮崎県の綾町でキャンプ中だった今季のJ1王者とのゲームで、多くのことを学んだという。中でもエドゥアルド・ネットとのマッチアップや、日本代表・小林悠、川崎のレジェンド・中村憲剛と同じピッチに立った経験は、中里に新たな刺激を与えた。
「相手もフルメンバーできたので、『この選手、知っている!』って思いました(笑)。中村選手のスルーパスとか本当にえぐかった。ボランチにネット選手がいたのですが、簡単に抑えられてしまって、その瞬間に『やばい』と思いました。小林悠さんは得点嗅覚などが凄くて、ボールをもらう前の動き出しや駆け引きも凄いなと思った」
12月30日に行なわれた高校サッカー選手権の開幕戦。佐賀東は2-0で関東一を下し、2回戦へと駒を進めた。そのなかで印象的な活躍を見せたのが、チームを牽引するストライカー・中里知己(3年)だ。
2トップの一角で先発出場した中里が、輝きを放ったのは後半10分。右サイドを駆け上がった山田昭汰(3年)からゴール前にクロスが入ると、相手のマークを巧みに外して頭でネットを揺らした。試合後、中里は「逆サイドにボールを展開してSBが上がり、最後にFWが決めるのは理想通りだった」と得点シーンを回想。完璧な崩しから奪った先制弾に満足げな表情を見せた。
それ以外のプレーでも存在感を発揮。攻撃の起点となるポストプレーや、相手の背後を突く動きは昨年の大会と比べてスケールアップしており、この1年での成長ぶりを感じさせるパフォーマンスだった。
今でこそ中里はチームに欠かせないプレーヤーとなっているが、サッカーを本格的に始めたのは中1の春。小学校時代は空手に夢中となり、九州チャンピオンに輝いた実績を持つ。故にサッカーは遊び程度でしかやったことがなかった。しかし、三日月中に進学した際に、一昨年の選手権に佐賀北の一員として出場した一学年上の轟木雄基(現・流通経済大)から誘いを受けて本格的にサッカーの道へ。そこからメキメキと力を付け、佐賀東に入学すると2年生ながらレギュラーの座を掴むまでとなった。
そして、迎えた最終学年。中里をさらに成長させたのが、今年1月に行なわれた川崎フロンターレとの練習試合だ。宮崎県の綾町でキャンプ中だった今季のJ1王者とのゲームで、多くのことを学んだという。中でもエドゥアルド・ネットとのマッチアップや、日本代表・小林悠、川崎のレジェンド・中村憲剛と同じピッチに立った経験は、中里に新たな刺激を与えた。
「相手もフルメンバーできたので、『この選手、知っている!』って思いました(笑)。中村選手のスルーパスとか本当にえぐかった。ボランチにネット選手がいたのですが、簡単に抑えられてしまって、その瞬間に『やばい』と思いました。小林悠さんは得点嗅覚などが凄くて、ボールをもらう前の動き出しや駆け引きも凄いなと思った」