感情も露わにインタビュアーに噛みつく。
現地12月10日のプレミアリーグ16節、リバプールとエバートンが激突した注目のマージーサイド・ダービーは1-1の引き分けに終わった。
42分にモハメド・サラーがゴールを決めてリードを奪ったホームのリバプールは、終始主導権を握ってエバートンを圧倒。しかし追加点は奪えぬまま、終盤の77分にPKを取られ、これをウェイン・ルーニーに決められて同点を許すと、結局このままタイムアップ。
リバプールにとっては勝点3を取りこぼす形の痛恨のドローとなったこの結果に、怒りが収まらなかったのが、ユルゲン・クロップ監督だ。
納得がいかなかったのは、デヤン・ロブレンがドミニク・キャルバート=ルーウィンを倒したとして主審の笛が鳴ったPKのシーンで、ゲームの行方を左右することになったこの判定を引きずり、『スカイスポーツ』との試合後のインタビューでは、「もっとフットボールが分かる人間と話がしたい」と、感情も露わにインタビュアーに何度も食ってかかるほどだった。
怒りを抑えきれなかったクロップのそのインタビューの全文をお届けしよう(英紙『Daily Mirror』が文字に起こしたものを翻訳)。感情が高ぶった指揮官の返答は、時に滑稽でもあり……。
――ユルゲン、ほとんど試合を支配していました。3ポイントを取り損ねた、そんな気持ちでしょうか?
クロップ「君はどう思う?」
――そう思います。
クロップ「ああ、そうだ。まったくだ」
――チームのパフォーマンスをどう評価しますか?
クロップ「良かった。でも、得点が足りなかった。プレーしていたのは1チームだけだった。プレーしていたのは1チームだけだった(繰り返す)。ただ、もう少しできたはずだ。
この結果が信じられんよ。我々のチャレンジはすべてクリーンだった。ファウルも犯していない。シグルドソンのヘンダーソンへのチャレンジはレッドカードだったはずだ。過去のダービーでも必ずああいうダーティーなチャレンジがあった。激しいチャレンジがあって、なのにプレーしていた方のチームがペナルティーを取られる? 信じられんよ。映像を見ても……」
――ご覧になりましたか?
クロップ「ああ。キャルバート=ルーウィンは賢くやった。こうやって、こっちに一歩踏み出して(自身の身体を右に傾ける)。あれはファウルでも何でもなかった。それなのにPKが与えられて、一方のチームは大喜びだろう、でも我々は喜べない」
――レフェリーには何と?
クロップ「理解できない、と。ただ、罵り言葉は使っていない。まったく信じられんよ。こういった試合で、プレーしていたのは1チームだけで、勝つために95分間を戦って、もう一方のチームはこっちのボックス内にも入ってこなかった。PK以外、枠内シュートは一本もなかった。そんなチームに、こういう形で扉を開けてやるなんて、私に言わせれば、まったくよろしくない」
――あなたには100パーセント、PKではなかったとしても、デヤン・ロブレンは……。
クロップ「いや、いや、いや、いや」
――彼を非難するつもりはありません。ただ、ロブレンはチャレンジすべきではなかった
と思いますか?
クロップ「そもそもチャレンジなどしていない!! キャルバート=ルーウィンのほうが彼に身体を寄せた、それだけだ」
――でも、彼の手は背中にありました。
クロップ「(身振りとともに)こんな感じでだ。君も見ただろう。それがPKだと思うなら、そうすればいい、そう言えばいい。君の見解ではそれはPKなのか? 君の見解ではそれはPKなのか?(繰り返す)」
――分かりました、私の見解が欲しいのなら、いや、私の見解は関係ないでしょう。たしかに激しい当たりでは……。
クロップ「ならば私の見解も関係ないだろう」
――いえ、あなたの見解は意味がありますよ。
クロップ「それで何が変わる?」
――何も変わりません。ですが、いまはあなたのインタビューをしているわけですから。
クロップ「じゃあ聞かせてくれ。あれはPKだったのか、そうではなかったのか」
――強く押したわけではなかったですが、PKだと思います。
クロップ「(失笑)だったら、もうインタビューは終わりだ。もっとフットボールが分かる人間と話がしたい。申し訳ないが、本当に……信じられん……」
42分にモハメド・サラーがゴールを決めてリードを奪ったホームのリバプールは、終始主導権を握ってエバートンを圧倒。しかし追加点は奪えぬまま、終盤の77分にPKを取られ、これをウェイン・ルーニーに決められて同点を許すと、結局このままタイムアップ。
リバプールにとっては勝点3を取りこぼす形の痛恨のドローとなったこの結果に、怒りが収まらなかったのが、ユルゲン・クロップ監督だ。
納得がいかなかったのは、デヤン・ロブレンがドミニク・キャルバート=ルーウィンを倒したとして主審の笛が鳴ったPKのシーンで、ゲームの行方を左右することになったこの判定を引きずり、『スカイスポーツ』との試合後のインタビューでは、「もっとフットボールが分かる人間と話がしたい」と、感情も露わにインタビュアーに何度も食ってかかるほどだった。
怒りを抑えきれなかったクロップのそのインタビューの全文をお届けしよう(英紙『Daily Mirror』が文字に起こしたものを翻訳)。感情が高ぶった指揮官の返答は、時に滑稽でもあり……。
――ユルゲン、ほとんど試合を支配していました。3ポイントを取り損ねた、そんな気持ちでしょうか?
クロップ「君はどう思う?」
――そう思います。
クロップ「ああ、そうだ。まったくだ」
――チームのパフォーマンスをどう評価しますか?
クロップ「良かった。でも、得点が足りなかった。プレーしていたのは1チームだけだった。プレーしていたのは1チームだけだった(繰り返す)。ただ、もう少しできたはずだ。
この結果が信じられんよ。我々のチャレンジはすべてクリーンだった。ファウルも犯していない。シグルドソンのヘンダーソンへのチャレンジはレッドカードだったはずだ。過去のダービーでも必ずああいうダーティーなチャレンジがあった。激しいチャレンジがあって、なのにプレーしていた方のチームがペナルティーを取られる? 信じられんよ。映像を見ても……」
――ご覧になりましたか?
クロップ「ああ。キャルバート=ルーウィンは賢くやった。こうやって、こっちに一歩踏み出して(自身の身体を右に傾ける)。あれはファウルでも何でもなかった。それなのにPKが与えられて、一方のチームは大喜びだろう、でも我々は喜べない」
――レフェリーには何と?
クロップ「理解できない、と。ただ、罵り言葉は使っていない。まったく信じられんよ。こういった試合で、プレーしていたのは1チームだけで、勝つために95分間を戦って、もう一方のチームはこっちのボックス内にも入ってこなかった。PK以外、枠内シュートは一本もなかった。そんなチームに、こういう形で扉を開けてやるなんて、私に言わせれば、まったくよろしくない」
――あなたには100パーセント、PKではなかったとしても、デヤン・ロブレンは……。
クロップ「いや、いや、いや、いや」
――彼を非難するつもりはありません。ただ、ロブレンはチャレンジすべきではなかった
と思いますか?
クロップ「そもそもチャレンジなどしていない!! キャルバート=ルーウィンのほうが彼に身体を寄せた、それだけだ」
――でも、彼の手は背中にありました。
クロップ「(身振りとともに)こんな感じでだ。君も見ただろう。それがPKだと思うなら、そうすればいい、そう言えばいい。君の見解ではそれはPKなのか? 君の見解ではそれはPKなのか?(繰り返す)」
――分かりました、私の見解が欲しいのなら、いや、私の見解は関係ないでしょう。たしかに激しい当たりでは……。
クロップ「ならば私の見解も関係ないだろう」
――いえ、あなたの見解は意味がありますよ。
クロップ「それで何が変わる?」
――何も変わりません。ですが、いまはあなたのインタビューをしているわけですから。
クロップ「じゃあ聞かせてくれ。あれはPKだったのか、そうではなかったのか」
――強く押したわけではなかったですが、PKだと思います。
クロップ「(失笑)だったら、もうインタビューは終わりだ。もっとフットボールが分かる人間と話がしたい。申し訳ないが、本当に……信じられん……」