インパクトに欠けた香川、逸機が悔やまれる浅野…ドルトムントは泥沼のリーグ3連敗

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年11月18日

後半は良さが消えたドルトムント

52分のシュートは枠を大きく外れた。良い動きやセンスの良さは見せたも香川だが、求められる決定的な仕事は見られなかった。 (C) REUTERS/AFLO

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常にDFラインの裏を狙い、チャンスも作った浅野だが、フィニッシュ、そしてそこまで持ち込むプレーの精度を上げる必要がある。 (C) REUTERS/AFLO

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 11月17日(現地時間)、ブンデスリーガ第12節が行なわれ、ドルトムントは1-2でシュツットガルトに敗れた。

 リーグではここまで4戦未勝利と低調なドルトムントが敵地に乗り込んだ一戦。日本代表に招集されなかった香川真司は左インサイドハーフとして先発出場を果たし、一方の浅野拓磨はベンチスタートとなった。
 
 試合は開始と同時に、ホームチームが高い位置からプレッシャーをかけて主導権を握る。何度もドルトムントのゴールに迫った後、5分には思わぬかたちで先制ゴールまで奪ってみせた。
 
 ドルトムントのCBバルトラがバックパスすると、これを予測していなかったGKビュルキがボールコントロールをミス。寄せていたアコロにボールを奪われ、独走でのシュートを背後から眺めるしかなかった。
 
 低レベルな連係ミスでオウンゴールに等しい失点を喫したドルトムントは、その後もDFラインの裏を狙うシュツットガルトの攻撃に危険な場面を迎えたりもしたが、一方で攻撃では何度かチャンスを生み出していった。
 
 3分にはシュールレがこぼれ球に反応して先にファーストシュートを放っていたアウェーチームは、徐々に連係プレーが機能するようになり、8分にヤルモレンコ、13分にシュールレ、14分にフィリップと、次々にフィニッシュまで持ち込む。
 
 香川はアスカシバルの密着マークを受け、序盤は高い位置でボールを触ることができずにいたが、26分にフィリップの右からのクロスをペナルティーエリア内で受けて好機に絡むと、31分には抜け出したトリャンと並走して、横パスを受け、触ればゴールという決定的場面も迎えた(相手DFが辛うじてクリア)。
 
 シュツットガルトは相手にチャンスを与えながらも、プレッシャーをかけたり、シュートコースを限定したりしてゴールを許さないが、攻撃では序盤のような効果的なプレーが減り、防戦を強いられるのみとなる。
 
 そんなホームチームは、CFギンチェクが負傷で前半アディショナルタイムに交代というアクシデントにも見舞われ、代わりに浅野がピッチに立つ。
 
 そして、このまま前半は終了するか思われたが、ドルトムントは直後、それまでに惜しいシュートを2本放っていたゲッツェが、エリア内で浮き球のパスから相手DFのハンドを誘発してPKを獲得。シュールレのキックはGKツィーラーに止められるも、こぼれ球をフィリップが角度のない位置から詰めて同点とした。
 
 追い付いたドルトムントが、後半はゲームを支配するかと思われたが、51分に次の1点を奪ったのはシュツットガルトだった。エズジャンのスルーパスでブレカロが抜け出して独走。浅野も並走してパスを待ったが、ブレカロはエリア内で鋭い切り返しから、ニアサイドを破ってゴールネットを揺らした。
 
 再びリードされたドルトムントはその1分後、フィリップの右からのクロスに、逆サイドに走り込んだ香川がダイレクトで合わせたが、ボールは枠を大きく外す。そして彼は63分、ダフードとの交代を命じられた。
 
 ピッチに残ったもうひとりの日本人、浅野はDFラインの裏に抜ける動きを心掛け、64分、エズジャンのスルーパスを受けてGKとの1対1の場面を迎えようとしたが、背後から迫ったバルトラにシュートを阻まれ、決定機を逸してしまう。
 
 71分には、右サイドを抜け出し、ヴァイグルをフェイントとスピードでかわして好クロスを入れたが、エズジャンのダイレクトボレーはわずかに枠を外した。
 
 73分、シュツットガルトはCKからパバールが、ドルトムントはダフードのスルーパスを受けたシュールレが、それぞれ決定的を迎えるも、いずれもGKの好セーブによってゴールを奪うことはできない。
 
 後半は良さが消えたドルトムントは、シュツットガルトにうまく残り時間を使われ、1点ビハインドのまま試合終了を迎えた。これでリーグ3連敗&5試合白星なし……。7年間負けていなかった相手に土をつけられたことも、オーバメヤンを規律違反で、プリシッチを負傷でそれぞれ欠いたとはいえ、現在のドルトムントの不振ぶりを際立たせた。
 
 香川は効果的なプレーはあったものの、ここ数試合の出場した試合に比べるとインパクトに欠け、印象も薄かった。一方、勝利の瞬間をピッチ上で迎えた浅野は、よく動いてはいたものの、前述の逸機など悔やまれるプレーも幾つか見られた。
 
 次節、ドルトムントは25日にホームでシャルケとの「レヴィア・ダービー」に臨み、シュツットガルトは24日にハノーファーと敵地で対戦する。
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