アトレティコ、トッテナム、インテルも虎視眈々。
【ユベントス】ナニの獲得は、いまが正念場
「ユベントスは本当にナニを獲るのか?」というリプライが、このところ毎日何十本も私のツイッターアカウントに飛んでくる。私に言えるのは、「ユベントスは本気で獲得を考えている。マロッタ(GD)とパラティチ(SD)は代理人と継続的にコンタクトを取っているが、まだマンチェスター・ユナイテッドに正式オファーを出すタイミングではないと考えている」ということだけだ。
これは私の情報網から得た情報であり、正しいかどうかは分からない。私にはそのように見えているというだけだ。いずれにしても、ユーベは急ぐ必要がある。ユナイテッドの新監督就任が濃厚と見られているルイス・ファン・ハールが移籍に「NO」と言えばそれまでだし、アトレティコ・マドリー、ガラタサライ、トッテナム、インテルなども虎視眈々とタイミングをうかがっているからだ。ユーベはいま動かなければナニを手に入れられないかもしれない。
【ミラン】ターラブトの買い取りについて代理人と戦略を練る
ミラノダービーの舞台サン・シーロには、ミーノ・ライオラをはじめ大物代理人が数多く姿を見せていた。アデル・ターラブトの代理人キア・ジョーラブシャンもそのひとりだ。
南米でも有数の代理人であるジョーラブションは、数日前からミラノに落ち着いており、ターラブトの保有権をクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)から買い取る可能性について、アドリアーノ・ガッリアーニ副会長と話し合ったのは間違いない。QPRは600万ユーロ(約8億4000万円)という値札をすでに設定しているが、ミランは大幅な値引きを要求する見通しだ。
ジョーラブシャンは、パリ・サンジェルマンでプレーするブラジル人CBアレックスの代理人でもある。ミランが数年前からアレックスを追い続けているのは周知の事実。この先、事態が動く可能性は十分だ。
【ナポリ】数日中にクリバリのメディカルチェックか?
ナポリがベルギー・リーグのゲンクでプレーするカリドゥ・クリバリの獲得に乗り出していることは、当コラムでも既報の通り。まだ契約の詳細を詰める必要があるが、ナポリは先手を打ってここ数日中にもメディカルチェックを実施する見通しだ。1991年生まれ、身長195センチの大型CBは、ヴァンサン・コンパニの再来と言われるビッグタレント。獲得が実現すればナポリの最終ラインが一気に強固になるのは間違いない。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
「ユベントスは本当にナニを獲るのか?」というリプライが、このところ毎日何十本も私のツイッターアカウントに飛んでくる。私に言えるのは、「ユベントスは本気で獲得を考えている。マロッタ(GD)とパラティチ(SD)は代理人と継続的にコンタクトを取っているが、まだマンチェスター・ユナイテッドに正式オファーを出すタイミングではないと考えている」ということだけだ。
これは私の情報網から得た情報であり、正しいかどうかは分からない。私にはそのように見えているというだけだ。いずれにしても、ユーベは急ぐ必要がある。ユナイテッドの新監督就任が濃厚と見られているルイス・ファン・ハールが移籍に「NO」と言えばそれまでだし、アトレティコ・マドリー、ガラタサライ、トッテナム、インテルなども虎視眈々とタイミングをうかがっているからだ。ユーベはいま動かなければナニを手に入れられないかもしれない。
【ミラン】ターラブトの買い取りについて代理人と戦略を練る
ミラノダービーの舞台サン・シーロには、ミーノ・ライオラをはじめ大物代理人が数多く姿を見せていた。アデル・ターラブトの代理人キア・ジョーラブシャンもそのひとりだ。
南米でも有数の代理人であるジョーラブションは、数日前からミラノに落ち着いており、ターラブトの保有権をクイーンズ・パーク・レンジャーズ(QPR)から買い取る可能性について、アドリアーノ・ガッリアーニ副会長と話し合ったのは間違いない。QPRは600万ユーロ(約8億4000万円)という値札をすでに設定しているが、ミランは大幅な値引きを要求する見通しだ。
ジョーラブシャンは、パリ・サンジェルマンでプレーするブラジル人CBアレックスの代理人でもある。ミランが数年前からアレックスを追い続けているのは周知の事実。この先、事態が動く可能性は十分だ。
【ナポリ】数日中にクリバリのメディカルチェックか?
ナポリがベルギー・リーグのゲンクでプレーするカリドゥ・クリバリの獲得に乗り出していることは、当コラムでも既報の通り。まだ契約の詳細を詰める必要があるが、ナポリは先手を打ってここ数日中にもメディカルチェックを実施する見通しだ。1991年生まれ、身長195センチの大型CBは、ヴァンサン・コンパニの再来と言われるビッグタレント。獲得が実現すればナポリの最終ラインが一気に強固になるのは間違いない。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)