ヴェローナはアズーリ入り間近のロムロでひと儲けなるか!?

昨シーズンもメガクラブが獲得を狙っていた逸材中の逸材。ヴルサリコのスピードは何より魅力的だ。 (C) Getty Images

両親がナポリ出身というロムロ。サイドのスペシャリストだが、そのプレーの幅はさらに広がりつつある。 (C) Getty Images
【ジェノア】ヴルサリコにミランとフィオレンティーナが興味
イタリア1年目から説得力のあるプレーで評価を高めているクロアチア代表SBシメ・ヴルサリコ。高い走力と良質なクロス、そして左右両サイドをこなせる戦術的柔軟性を有しており、6月のワールドカップでさらに注目を集めることは間違いない。イタリア国内ではすでにフィオレンティーナ、さらにミランも獲得に興味を示している。
【ヴェローナ】ロムロの買い取りオプション行使、そしてPSGへ――
フィオレンティーナからヴェローナにレンタル移籍して大ブレイクしたブラジル人MFロムロ。イタリアのパスポートも保持しており、先の代表候補合宿に招集されたことで、イタリア代表入りの可能性が高まっている。
ヴェローナは300万ユーロの買い取りオプションを行使してフィオレンティーナから保有権を手に入れる構想を持っているが、いずれにせよロムロがこのまま来シーズンもヴェローナでプレーする確率は低い。というのも、すでにパリ・サンジェルマンが獲得を打診してきているだけでなく、シャルケ、ホッフェンハイムというブンデスリーガ勢も興味を示しているからだ。ファン・マヌエル・イトゥルベに続くレンタル選手の買い取り、そして転売という形で、ヴェローナの金庫が大いに潤うことは間違いない。
【ブレッシャ】クラーニョにジェノア、サッスオーロ、セビージャが興味
ディノ・ゾフからジャンルイジ・ブッフォンまで、イタリアは偉大なゴールキーパーを数多く輩出してきた。そして今、マッティア・ペリン、フランチェスコ・バルディ、シモーネ・スクフェットに続いて、セリエBのブレッシャでプレーする19歳のアレッシオ・クラーニョにも注目が集まっている。クラブがつけた値札は300万ユーロだが、ジェノア、サッスオーロというセリエAのクラブに加えて、セビージャも興味を持ってクラーニョのプレーを追っているようだ。来シーズンのステップアップは確実だろう。
【サッスオーロ】ディ・フランチェスコ監督にウディネーゼも関心
サッスオーロを率いて残留争いの渦中にあるエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督だが、その手腕はセリエAでも高く評価されている。カターニャが来季の監督候補一番手に挙げているのは既報の通りだが、ウディネーゼもその動向を見守っていることが明らかになった。フランチェスコ・グイドリンが現場を退いてテクニカルディレクターに就任することになった場合、ディ・フランチェスコを監督に招聘することも構想に入っている模様だ。
【サンプドリア】ヴォイボディナのミリンコビッチに注目
来シーズンに向けた補強を構想中のサンプドリアは、セルビアにも目を向けている。リストアップされているのはヴォイボディナでプレーする1995年生まれのMFセルゲイ・ミリンコビッチ。ユースチームで2つのタイトルを勝ち取り、昨秋トップチームに昇格して12試合3得点を記録した将来性十分のタレントだ。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
イタリア1年目から説得力のあるプレーで評価を高めているクロアチア代表SBシメ・ヴルサリコ。高い走力と良質なクロス、そして左右両サイドをこなせる戦術的柔軟性を有しており、6月のワールドカップでさらに注目を集めることは間違いない。イタリア国内ではすでにフィオレンティーナ、さらにミランも獲得に興味を示している。
【ヴェローナ】ロムロの買い取りオプション行使、そしてPSGへ――
フィオレンティーナからヴェローナにレンタル移籍して大ブレイクしたブラジル人MFロムロ。イタリアのパスポートも保持しており、先の代表候補合宿に招集されたことで、イタリア代表入りの可能性が高まっている。
ヴェローナは300万ユーロの買い取りオプションを行使してフィオレンティーナから保有権を手に入れる構想を持っているが、いずれにせよロムロがこのまま来シーズンもヴェローナでプレーする確率は低い。というのも、すでにパリ・サンジェルマンが獲得を打診してきているだけでなく、シャルケ、ホッフェンハイムというブンデスリーガ勢も興味を示しているからだ。ファン・マヌエル・イトゥルベに続くレンタル選手の買い取り、そして転売という形で、ヴェローナの金庫が大いに潤うことは間違いない。
【ブレッシャ】クラーニョにジェノア、サッスオーロ、セビージャが興味
ディノ・ゾフからジャンルイジ・ブッフォンまで、イタリアは偉大なゴールキーパーを数多く輩出してきた。そして今、マッティア・ペリン、フランチェスコ・バルディ、シモーネ・スクフェットに続いて、セリエBのブレッシャでプレーする19歳のアレッシオ・クラーニョにも注目が集まっている。クラブがつけた値札は300万ユーロだが、ジェノア、サッスオーロというセリエAのクラブに加えて、セビージャも興味を持ってクラーニョのプレーを追っているようだ。来シーズンのステップアップは確実だろう。
【サッスオーロ】ディ・フランチェスコ監督にウディネーゼも関心
サッスオーロを率いて残留争いの渦中にあるエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督だが、その手腕はセリエAでも高く評価されている。カターニャが来季の監督候補一番手に挙げているのは既報の通りだが、ウディネーゼもその動向を見守っていることが明らかになった。フランチェスコ・グイドリンが現場を退いてテクニカルディレクターに就任することになった場合、ディ・フランチェスコを監督に招聘することも構想に入っている模様だ。
【サンプドリア】ヴォイボディナのミリンコビッチに注目
来シーズンに向けた補強を構想中のサンプドリアは、セルビアにも目を向けている。リストアップされているのはヴォイボディナでプレーする1995年生まれのMFセルゲイ・ミリンコビッチ。ユースチームで2つのタイトルを勝ち取り、昨秋トップチームに昇格して12試合3得点を記録した将来性十分のタレントだ。
【翻訳】
片野道郎
翻訳者からのごあいさつ
イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)