アトレティコを蹴ったアタランタの10番、鮮烈ゴール連発で再びメガクラブの関心?

カテゴリ:移籍情報

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2017年11月07日

今夏は恩師シメオネの誘いを断る。

今シーズンもアタランタの攻撃陣を牽引するパプ・ゴメス。再び移籍市場で人気を博しそうだ。(C)Getty Images

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 29歳にして迎えた初めての欧州カップ戦。ヨーロッパリーグでアレハンドロ・“パプ”・ゴメスが決めるのは、目を見張るような美しいゴールばかりだ。エバートン戦では強烈なミドルシュート、リヨン戦ではFKから鮮烈な一撃を決めた。尊敬するアレッサンドロ・デル・ピエーロにあやかった背番号10に相応しい活躍だ。
 
 2010年からカターニャでプレーした後、13年夏にウクライナのメタリストに移籍。しかし、クリミア紛争をきっかけに内戦が勃発する。地獄のような状況が生まれただけでなく、シャワーを浴びる水すらないような環境でプレーしなければならなかった。
 
 結局、危険を避けて彼の地を去ることを選び、14年夏にアタランタへ加入した。ベルガモでは絶対的な攻撃のリーダーに君臨し、ピッチ上では充実一途。今夏には念願のアルゼンチン代表入りを果たし、アンダー世代の代表チームで一緒だったリオネル・メッシらと再びともに戦っている。
 
 しかし、ピッチ外でのそれは以前から変わらない。リンダ夫人はため息をつきながらこう言う
 
「本当にそそっかしいのよ。いつも気が散っていて」
 
 初めての欧州カップは、ヨーロッパではなくチャンピオンズ・リーグになる可能性もあった。今夏、アルゼンチン時代にサン・ロレンソ、イタリアでもカターニャで薫陶を受けたディエゴ・シメオネが、パプをアトレティコ・マドリーに欲しがったのだ。
 
 しかし、アトレティコが補強禁止処分を食らっており移籍実現が来年1月以降になることはもちろん、何よりもパプ自身が見知らぬスペインの地で脇役を務めるよりも、勝手知ったるイタリアで主役を演じ続けることを選んだ。アタランタと2022年6月まで契約を更新し、クラブ史上最高給プレーヤーになったのだ。
 
 しかし、このままヨーロッパリーグとセリエAで美しいゴールを決め続ければ、今度は主役としてメガクラブから誘いがくるかもしれない。その時にパプがどんな決断を下すかは要注目だ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
 

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