【移籍市場超速報】ローマ「ピャニッチとの契約延長を信じている」

カテゴリ:メガクラブ

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2014年04月29日

ミリートは古巣ラシンへの復帰で合意か。

創造性を発揮して違いを生み出すピャニッチを、ローマは是が非でも引き留めたい考えだ。 (C) Getty Images

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【ローマ】サバティーニSD「ピャニッチとは契約延長できると信じている」
 
 ローマのワルテル・サバティーニSDは『Sky Sport』のインタビューで、今夏の焦点のひとつであるミラレム・ピャニッチとの契約延長に向けてこうコメントしている。
 
「毎日のように延長について話し合いを続けている。我々にとっては重要な選手でありチームに残ってほしい。カルチョの世界はサプライズに満ちているが、シーズン終了前には新しい契約書にサインするところまで持っていきたいし、持っていけると信じている。もちろん、ガルシア監督とも毎日話をしている。来シーズンはチャンピオンズ・リーグに出場するので戦力を質・量ともに強化する必要があるから」
 
【ナポリ】ゴナロン獲得をめぐり代理人と駆け引き
 
 ナポリは昨夏からリヨンのキャプテン、マキシム・ゴナロンの獲得に向けて動いている。1月には実質1600万ユーロ(約22億4000万円)=移籍金1300万ユーロ(約18億2000万円)+ボーナス300万ユーロ(約4億2000万円)=という条件で、選手、クラブの双方と合意に達した。ところが、最後の最後でリヨンのジャン=ミシェル・オラス会長が前言を翻して移籍は実現せずに終わった。
 
 ナポリのラファエル・ベニテス監督はいまなお獲得を望んでおり、ビゴンSDも折りに触れてプレーをチェックしている。その評価は常にポジティブだ。今夏こそは移籍が実現しそうな空気が漂っている。何週間か前、ナポリは代理人のグエラに連絡をしたが、返ってきたのは、他にも獲得を望んでいるクラブがあるから時間が欲しいという答だった。よくある戦略だ。そしてグエラは4月24日になって、週末にイタリアを訪れるのでナポリと会談するつもりだ、とマスコミにコメントする。
 
 しかしビゴンSDはその要望には応じないだろう。こういう流れになれば、交渉の主導権を握るべきはナポリであって、代理人でもなければリヨンでもないからだ。1月の経緯がある以上、ナポリは前回と同じ1600万-1700万ユーロという条件を飲むつもりはない。1200万-1300万ユーロというオファーにリヨンが応じるか、さもなければ他のターゲットにシフトするかのどちらかだ。
 
【インテル】ラシン・クラブのブランコ会長がミラノに
 
 以前からお伝えしてきた通り、ラシン・クラブのビクトル・ブランコ会長が4月26日にイタリアに到着し、サン・シーロでインテル対ナポリを観戦した。ディエゴ・ミリートは出場しなかったが、ブランコ会長は試合翌日の27日、ミリートと合って7月からの加入について合意に達した模様だ。
 
 ミリートにとっては育ったクラブでキャリアの最後を締めくくることになる。ブランコ会長は『gianlucadimarzio.com』に対して次のようにコメントしている。
 
「昨日ここミラノでディエゴと話をした。ラシンに戻ってきてくれると確信している。サポーターもそれを心待ちにしている。シーズンが終わったら改めて連絡を取り合う予定だ。デ・パウル? ウディネーゼとの距離はかなり縮まっている。イタリアで結果を出せる選手だと思っている」
 
 ブランコ会長の目的は、ミリートの獲得だけでなく、ラシンの秘蔵っ子ロドリゴ・デ・パウルをウディネーゼに売却することもそのひとつ。バレンシアも獲得に興味を示しているが、ウディネーゼはすでに正式なオファーを出しており、遠からず話がまとまりそうな状況だ。
 
【翻訳:片野道郎】
【翻訳者からのごあいさつ】
 イタリアのスポーツ専門局『SkySport』を舞台に活躍するジャンルカ・ディ・マルツィオは、移籍専門記者という新たなジャンルを独力で切り開いた草分けにして、他をまったく寄せ付けないトップランナーです。
 
 イタリア国内ではすでに数年前から超メジャーな存在でしたが、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラ監督のバイエルン入りという大スクープをものにして、一躍ヨーロッパ中でその名を知られるようになりました。その後も、ウィリアン(当時シャフタール・ドネツク)がトッテナムからチェルシーに寝返った顛末など、イタリアにいながらワールドワイドな移籍情報をいくつもスクープしています。
 
 セリエAから下部リーグまで各クラブの会長やスポーツディレクターはもちろん、代理人からスカウトまで膨大な関係者と緊密なネットワークを持ち(iPhoneのアドレス帳には3000人以上のコンタクトが入っています)、他の記者には絶対入手できないディープな情報をキャッチ。素晴らしいのは、しっかり裏が取れるまでは決して情報を出さないところです。
 
 ご存じの通り、世界中を飛び交っている移籍関連ニュースの大半は、誰かの願望や思惑に基づくただの噂でありそれ以上ではありませんが、ディ・マルツィオが発信するニュースは、すべて彼自身のプライドがかかったガチネタであり、ハズレはほぼ皆無と言っても過言ではありません。移籍ネタに関しては、どんなにありそうな話でもディ・マルツィオが書くまでは嘘か本当かわからない、どんなにあり得ない話でもディ・マルツィオが書いたら本当、というのが、もはやこの業界の常識になっているくらいです。
 
 ツイッターのフォロワーは全世界で約30万人。日本では13年7月から『ワールドサッカーダイジェスト』誌に連載コラムを寄稿しています。先月、この連載を休載した時には、日本のフォロワーからいくつも問い合わせのリプライが飛んで来たほどの人気です。
 
 そんなディ・マルツィオのオフィシャルサイト『gianlucadimarzio.com』から、移籍関連を中心とする最新ニュースを毎日厳選してお伝えするのがこのコーナー。サプライズはあっても「ガセ」はありませんから、安心してお読みください。(片野道郎)
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