最後まで攻撃的な姿勢を貫いた。
[MS&ADカップ]日本女子代表2-0スイス女子代表/10月22日/長野Uスタジアム
MS&ADカップが10月22日、長野Uスタジアムで行なわれ、日本女子代表がスイス女子代表に2-0で勝利した。
日本は中盤がフラットの4-2-3-1システム。高倉麻子監督が選んだスタメンは、GKに池田咲紀子(浦和L)、DFは右SBに鮫島彩(INAC)、CBは熊谷紗希(リヨン)と宇津木瑠美(シアトル・レイン)のコンビ、左SBには今年7月のアメリカ遠征で初招集された万屋美保(マイナビ仙台)が入った。
中盤は2ボランチが阪口夢穂と中里優(ともにベレーザ)、右サイドハーフに代表3試合目の出場となる櫨まどか(伊賀FC)、左サイドハーフに籾木結花(ベレーザ)が並び、トップ下に長谷川唯(ベレーザ)を配置。1トップには、横山久美(フランクフルト)が起用された。
スイスのスタメンの平均身長171.3㌢に対し、日本は161.1㌢と、その差は10.2㌢。台風が接近している影響で大雨が降りしきるなか始まった試合で日本は、フィジカルを利したスイスの攻撃に押され、さらに序盤から濡れたピッチに苦戦。開始早々の6分にいきなり、CKで“あわや”という場面を作られた。
日本の最初のチャンスは9分だった。CKの流れから相手がクリアし損ねたボールを拾った籾木がシュート。しかしこれは枠の上に外れてしまう。
徐々に相手の出足の早い寄せとボールが走るピッチに慣れてきた日本は、パスワークが機能し始め、リズムを掴んでいく。15分には籾木の抜け出しから、19分には櫨のミドルシュートと立て続けにチャンスを創出。両サイドハーフのふたりを中心に圧力を強めていった。
ただその後、34分、36分にいずれも中央突破からシュートチャンスを与える。これはCBの宇津木のブロックと相手のミスに救われ、前半を無失点で終えた。
さらに雨脚が強くなった後半、籾木に代えて中島依美(INAC)を投入(長谷川を左サイドハーフに櫨をトップ下に移動)。
すると49分にビッグチャンス。ピッチ中央でボールを受けた横山がドリブルで前進しながら、相手をかわし右足を振り抜く。シュートは枠上に外れたものの、ゴールの匂いを漂わせた。
しかしその後、52分にはFKから、56分にはクロスから決定機を作られる。相手のシュートミスで事なきを得たが、気の抜けない一進一退の試合展開に。
そして高倉監督は、59分に横山に代えて田中美南(ベレーザ)を、62分には宇津木に代えて三宅史織(INAC)をピッチに送り込む。
すると70分、櫨のスルーパスに抜け出した中島がGKとの1対1の絶好機を迎える。最初のシュートは弾かれたものの、こぼれ球を中島自ら押し込み、待望の先制点を奪った。
このゴールで波に乗った日本は、75分に長谷川を下げて、約7か月ぶりの代表復帰となった岩渕真奈(INAC)を入れて2トップに変更。さらに櫨に代えて上野真実(愛媛L)を投入するなど、フレッシュな選手を活かして攻勢を強めた。
86分には相手ペナルティアーク付近でパスを受けた岩渕が果敢にシュート。これは得点には至らなかったが、日本は途中出場の2トップを中心としたアタックで追加点を狙いにいく。
そして後半アディショナルタイム、スルーパスに反応してDFの背後に抜け出した田中が、鋭いシュートで追加点をゲット。
最後まで攻撃的な姿勢を貫いたなでしこジャパンは、2-0で勝利を収めた。
【なでしこPHOTO】中島、田中の2ゴールでなでしこがスイスに完封勝利!
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
MS&ADカップが10月22日、長野Uスタジアムで行なわれ、日本女子代表がスイス女子代表に2-0で勝利した。
日本は中盤がフラットの4-2-3-1システム。高倉麻子監督が選んだスタメンは、GKに池田咲紀子(浦和L)、DFは右SBに鮫島彩(INAC)、CBは熊谷紗希(リヨン)と宇津木瑠美(シアトル・レイン)のコンビ、左SBには今年7月のアメリカ遠征で初招集された万屋美保(マイナビ仙台)が入った。
中盤は2ボランチが阪口夢穂と中里優(ともにベレーザ)、右サイドハーフに代表3試合目の出場となる櫨まどか(伊賀FC)、左サイドハーフに籾木結花(ベレーザ)が並び、トップ下に長谷川唯(ベレーザ)を配置。1トップには、横山久美(フランクフルト)が起用された。
スイスのスタメンの平均身長171.3㌢に対し、日本は161.1㌢と、その差は10.2㌢。台風が接近している影響で大雨が降りしきるなか始まった試合で日本は、フィジカルを利したスイスの攻撃に押され、さらに序盤から濡れたピッチに苦戦。開始早々の6分にいきなり、CKで“あわや”という場面を作られた。
日本の最初のチャンスは9分だった。CKの流れから相手がクリアし損ねたボールを拾った籾木がシュート。しかしこれは枠の上に外れてしまう。
徐々に相手の出足の早い寄せとボールが走るピッチに慣れてきた日本は、パスワークが機能し始め、リズムを掴んでいく。15分には籾木の抜け出しから、19分には櫨のミドルシュートと立て続けにチャンスを創出。両サイドハーフのふたりを中心に圧力を強めていった。
ただその後、34分、36分にいずれも中央突破からシュートチャンスを与える。これはCBの宇津木のブロックと相手のミスに救われ、前半を無失点で終えた。
さらに雨脚が強くなった後半、籾木に代えて中島依美(INAC)を投入(長谷川を左サイドハーフに櫨をトップ下に移動)。
すると49分にビッグチャンス。ピッチ中央でボールを受けた横山がドリブルで前進しながら、相手をかわし右足を振り抜く。シュートは枠上に外れたものの、ゴールの匂いを漂わせた。
しかしその後、52分にはFKから、56分にはクロスから決定機を作られる。相手のシュートミスで事なきを得たが、気の抜けない一進一退の試合展開に。
そして高倉監督は、59分に横山に代えて田中美南(ベレーザ)を、62分には宇津木に代えて三宅史織(INAC)をピッチに送り込む。
すると70分、櫨のスルーパスに抜け出した中島がGKとの1対1の絶好機を迎える。最初のシュートは弾かれたものの、こぼれ球を中島自ら押し込み、待望の先制点を奪った。
このゴールで波に乗った日本は、75分に長谷川を下げて、約7か月ぶりの代表復帰となった岩渕真奈(INAC)を入れて2トップに変更。さらに櫨に代えて上野真実(愛媛L)を投入するなど、フレッシュな選手を活かして攻勢を強めた。
86分には相手ペナルティアーク付近でパスを受けた岩渕が果敢にシュート。これは得点には至らなかったが、日本は途中出場の2トップを中心としたアタックで追加点を狙いにいく。
そして後半アディショナルタイム、スルーパスに反応してDFの背後に抜け出した田中が、鋭いシュートで追加点をゲット。
最後まで攻撃的な姿勢を貫いたなでしこジャパンは、2-0で勝利を収めた。
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取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)