好調ワトフォードを力強く牽引。
いまプレミアリーグで最もホットな選手のひとりと言っていいだろう。
ここまで4位と序盤戦最大のサプライズを提供しているワトフォードを牽引する20歳のリシャルリソンだ。早くからブラジル国内で注目を集め、今夏はミランやマンチェスター・U、インテル、アヤックスなども狙う中、ワトフォードがフルミネンセに1240万ユーロ(約16億円)を払って引き抜いた逸材である。
鳴り物入りでワトフォードに加わったブラジルU-20代表FWは、ここまでは主に左ウイングとして全8試合に出場し、早くも3得点・2アシストをマーク。何と言っても一番の魅力はスピードに乗ったドリブルで、8節のアーセナル戦ではリーグ屈指の快足DFとして知られるエクトル・ベジェリンを振り切り、微妙な接触ながらファウルを誘ってPKを獲得。強豪からの逆転勝利(2-1)に貢献した。
突破力に加え、カットインからの強烈な右足のシュートも武器で、チーム最古参のエイドリアン・マリアッパは、「彼は抜群の攻撃センスを持ち、クオリティーが高い。すべてを兼ね備えている」と絶賛する。
そのジャマイカ代表DFいわく、「ピッチの外では純朴な青年」だというシャルリソンだが、ひとたび試合に出場すれば、物怖じせずにそのポテンシャルを遺憾なく発揮。その堂々としたプレーぶりには、パーソナリティーの高さを感じる。
この活躍に熱視線を送っている人物がいる。ブラジル代表のチッチ監督だ。『FOXスポーツ』でコメンテーターを務めるルチアーノ・カルエイロス記者によると、指揮官は11月の欧州遠征で日本(10日)とイングランド(14日)と対戦するセレソンのメンバーに、リシャルリソンの初招集を検討しているという。
ブラジル代表の左ウイングといえば、言うまでもなくネイマール(パリ・サンジェルマン)の定位置だが、バックアッパーに割って入る余地は残されている。
この大エースが不在時は、右ウイングのレギュラーであるフィリッペ・コウチーニョ(リバプール)を左に回して、ウィリアン(チェルシー)を右に入れるか、ドグラス・コスタを起用するケースが多い。しかし、D・コスタはまだ新天地のユベントスでフィットできず、本領を発揮できていないのだ。
そのうえ、リシャルリソンは層の薄いCFでも機能するため、ワールドカップ本大会に向けたバックアッパー候補としては適材だ。
果たして、11月のメンバーリストにその名前はあるのか――。要注目だ。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
ここまで4位と序盤戦最大のサプライズを提供しているワトフォードを牽引する20歳のリシャルリソンだ。早くからブラジル国内で注目を集め、今夏はミランやマンチェスター・U、インテル、アヤックスなども狙う中、ワトフォードがフルミネンセに1240万ユーロ(約16億円)を払って引き抜いた逸材である。
鳴り物入りでワトフォードに加わったブラジルU-20代表FWは、ここまでは主に左ウイングとして全8試合に出場し、早くも3得点・2アシストをマーク。何と言っても一番の魅力はスピードに乗ったドリブルで、8節のアーセナル戦ではリーグ屈指の快足DFとして知られるエクトル・ベジェリンを振り切り、微妙な接触ながらファウルを誘ってPKを獲得。強豪からの逆転勝利(2-1)に貢献した。
突破力に加え、カットインからの強烈な右足のシュートも武器で、チーム最古参のエイドリアン・マリアッパは、「彼は抜群の攻撃センスを持ち、クオリティーが高い。すべてを兼ね備えている」と絶賛する。
そのジャマイカ代表DFいわく、「ピッチの外では純朴な青年」だというシャルリソンだが、ひとたび試合に出場すれば、物怖じせずにそのポテンシャルを遺憾なく発揮。その堂々としたプレーぶりには、パーソナリティーの高さを感じる。
この活躍に熱視線を送っている人物がいる。ブラジル代表のチッチ監督だ。『FOXスポーツ』でコメンテーターを務めるルチアーノ・カルエイロス記者によると、指揮官は11月の欧州遠征で日本(10日)とイングランド(14日)と対戦するセレソンのメンバーに、リシャルリソンの初招集を検討しているという。
ブラジル代表の左ウイングといえば、言うまでもなくネイマール(パリ・サンジェルマン)の定位置だが、バックアッパーに割って入る余地は残されている。
この大エースが不在時は、右ウイングのレギュラーであるフィリッペ・コウチーニョ(リバプール)を左に回して、ウィリアン(チェルシー)を右に入れるか、ドグラス・コスタを起用するケースが多い。しかし、D・コスタはまだ新天地のユベントスでフィットできず、本領を発揮できていないのだ。
そのうえ、リシャルリソンは層の薄いCFでも機能するため、ワールドカップ本大会に向けたバックアッパー候補としては適材だ。
果たして、11月のメンバーリストにその名前はあるのか――。要注目だ。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部