プレースキックはいまや武器から弱点に…。
[キリンチャレンジカップ2017]日本 2-1 ニュージーランド/10月6日/豊田スタジアム
「オーストラリアはCKとFKから得点の6割を記録している。ほかの多くの強豪チームもそうだ。今の日本には、以前のようなキッカーがいないのは事実かもしれない。例えば中村(俊輔)のようなキッカーだ。彼を含めて日本にはかつて良いキッカーが多くいて、たくさんゴールを取っていたことは聞いている」
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督がそう語ったのはニュージーランド戦の試合後会見だった。「日本代表は以前に比べるとFKを上手く蹴れる選手が減っていると思うが、それもトレーニングで良くなるのか?」という記者団からの質問。かつて日本代表はもちろんヨーロッパでも名プレースキッカーとして名を馳せ、今季加入のジュビロ磐田でもさっそく一撃必殺の左足で活躍する名手の名前を例に挙げて答えた。
名波浩、中田英寿、中村俊輔、小野伸二、三都主アレサンドロ、遠藤保仁、小笠原満男、そして本田圭佑――。たしかに1990年代以降の日本代表は、数多くの優秀なプレースキッカーを擁していた。彼らのFKやCKが大きな違いとなったケースは、枚挙に暇がない。
しかし、本田が絶対的な存在ではなくなった昨今、プレースキックは日本代表にとって“武器”から“弱点”に変わりつつある。本田や清武弘嗣などハリル政権下でキッカーを担っていた選手が招集外だったニュージーランド戦では、井手口陽介と香川真司、途中出場の乾貴士と小林祐希がCKを蹴ったが、いずれもあまりゴールの匂いは感じられなかった。
指揮官も「もちろんトレーニングをしていないのも事実だが、ボールが少し遠いところにいってしまった。それではパーフェクトとは呼べない」と落胆していた。
ロシア・ワールドカップでは、190cmオーバーの選手がゴロゴロいるヨーロッパ、アフリカ、南米の国々と対戦する。エアバトルでそれに対抗できそうなのが189cmの吉田麻也しかいない日本にとって、CKのキック精度はまさに死活問題。しかし、それを託せるキッカーが現状では不在だ。
「オーストラリアはCKとFKから得点の6割を記録している。ほかの多くの強豪チームもそうだ。今の日本には、以前のようなキッカーがいないのは事実かもしれない。例えば中村(俊輔)のようなキッカーだ。彼を含めて日本にはかつて良いキッカーが多くいて、たくさんゴールを取っていたことは聞いている」
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督がそう語ったのはニュージーランド戦の試合後会見だった。「日本代表は以前に比べるとFKを上手く蹴れる選手が減っていると思うが、それもトレーニングで良くなるのか?」という記者団からの質問。かつて日本代表はもちろんヨーロッパでも名プレースキッカーとして名を馳せ、今季加入のジュビロ磐田でもさっそく一撃必殺の左足で活躍する名手の名前を例に挙げて答えた。
名波浩、中田英寿、中村俊輔、小野伸二、三都主アレサンドロ、遠藤保仁、小笠原満男、そして本田圭佑――。たしかに1990年代以降の日本代表は、数多くの優秀なプレースキッカーを擁していた。彼らのFKやCKが大きな違いとなったケースは、枚挙に暇がない。
しかし、本田が絶対的な存在ではなくなった昨今、プレースキックは日本代表にとって“武器”から“弱点”に変わりつつある。本田や清武弘嗣などハリル政権下でキッカーを担っていた選手が招集外だったニュージーランド戦では、井手口陽介と香川真司、途中出場の乾貴士と小林祐希がCKを蹴ったが、いずれもあまりゴールの匂いは感じられなかった。
指揮官も「もちろんトレーニングをしていないのも事実だが、ボールが少し遠いところにいってしまった。それではパーフェクトとは呼べない」と落胆していた。
ロシア・ワールドカップでは、190cmオーバーの選手がゴロゴロいるヨーロッパ、アフリカ、南米の国々と対戦する。エアバトルでそれに対抗できそうなのが189cmの吉田麻也しかいない日本にとって、CKのキック精度はまさに死活問題。しかし、それを託せるキッカーが現状では不在だ。