ハリル監督の“乱入キック”は退席処分の可能性も…冗談では済まない愚行だ

カテゴリ:日本代表

白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2017年10月06日

レフェリーが厳格なタイプならば…。

ハリルホジッチ監督はレフェリングに激昂し、ピッチに入ってボールを蹴った。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

[キリンチャレンジカップ2017]日本 2-1 ニュージーランド/10月6日/豊田スタジアム
 
 前半の35分だった。左サイドで武藤嘉紀が相手に削られて倒れる。レフェリーは笛を吹かず試合はそのまま続いたが、ニュージーランドの選手がそれに気付き、センターサークル付近からボールをサイドラインに蹴った。一度、試合を切ろうとしたわけだ。
 
 するとヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、なんとサイドラインを越えてピッチに入りボールを蹴り返した。その後も身振り手振りを交えながら激昂していた。
 
 試合後の会見でこのシーンを問われた指揮官は、まずこんな冗談を飛ばした。
 
「私のテクニックを見せたいと思ったのだ(笑)。なかなか良かっただろ?(笑)」

 そして、その真意をこう続けた。
 
「ウチの選手(武藤)が怪我をしているかもしれないのに、レフェリーが試合を止めなかったことに苛立ちがあった。監督はときにフラストレーションが溜まり、良くないことをしてしまうことがある。あの後、第4審判に謝ったよ。でも、グラウンダーのボールが蹴れることを見せたかったのは本当さ(笑)」
 
 幸いにも、この日主審を務めたリョウ・コクブン氏(香港)は、ハリルホジッチ監督に何の処分も与えなかった。しかし、プレーが続いている状態にもかかわらず、指揮官が無断でピッチに足を踏み入れたのだ。これが親善試合ではなく公式戦で、レフェリーが厳格なタイプならば、退席処分を食らっても不思議ではない愚行である。冗談で済まされる話ではない。
 
「選手たちに気合いを注入したかった」、「親善試合だからやった」という言い訳をされたとしても、とても褒められたパフォーマンスではない。
 
 ロシア・ワールドカップでは絶対に控えてもらいたい、ハリルホジッチ監督の“乱入キック”だった。
 
取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
 
【PHOTO】日本×ニュージーランド戦の美女サポーターたち❤
 
【日本代表PHOTO】日本勝利、土砂降りの豊田スタジアムに集結した多くのサポーターが歓喜!
 
【関連記事】
【セルジオ越後】サバイバル感が全く伝わらない。良かったのはチケットが完売したことくらいだね
【日本2-1ニュージーランド|採点&寸評】お粗末な90分間…倉田の代表初得点が数少ない収穫に
【日本代表】「正直、なんの意味がある試合だったのか」。香川真司がマッチメイクを疑問視?
【日本代表|プレー検証】痛恨の失点――吉田麻也が振り返る相手との駆け引き
「日本は創造性に溢れる」「いいレッスンだった」NZ全国紙がハリルジャパンを称える

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ