【岩本輝雄のオタクも納得!】“欧州の雰囲気”を醸し出す杉本健勇の奮起に期待

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2017年10月03日

味方は相当楽なんじゃないかな。

フロンターレ戦は悔しい結果に終わった杉本だけど、FWとしてのスペックの高さは間違いない。良い意味で“日本人っぽくない”と思う。写真:田中研治

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[J1リーグ28節]川崎5-1C大阪/9月30日/等々力
 
 首位アントラーズを追撃するチーム同士の好カード、2位のフロンターレと4位のセレッソの一戦は、フロンターレが5点を奪取する予想外の結果になったね。
 
 フロンターレの良さが際立つゲームだった。一方、セレッソはこれで痛恨の3連敗となったけど、周りが言うほど、僕はセレッソがそこまで悪いゲームをしていたとは思えない。
 
 たしかに、左右に振られた時に、中の対応がルーズになるという課題はある。それが前節のベガルタ戦(1-4で敗戦)に続く大量失点の原因なんだろうけど、ただ前線は個々の選手のレベルが高いし、フロンターレ戦も、数は少なかったとはいえ、チャンスを決めきれていれば、という内容だった。
 
 特に目を引いたのが、日本代表にも定着しつつあるCFの杉本だ。
 
 彼のプレーを見ていて、まず頭に浮かんだのが、ヨーロッパの選手みたいというか、誤解を恐れずに言えば、ある意味、日本人っぽくない、ということ。187センチの高身長はもちろん、独特のテンポがあって、どんな場面でも慌てないし、余裕がある。自分が自由にできる間合いもちゃんと分かっているんだろうね。
 
 ボールの引き出し方、くさびの受け方も上手い。相手を背負っていても、スッと動いて間に顔を出す。そのポジショニングは絶妙だった。
 
 ポストプレーも、無駄なことはしない。シンプルに、効率良く味方に落として、攻撃に厚みをもたらす。現役時代は中盤でプレーしていた僕が思うに、前に杉本がいれば、攻撃を組み立てるにしても味方は相当楽なんじゃないかな。
 
 フィニッシュの場面では、相手にとって一番怖いところに入ってくるよね。エアバトルは強いし、その高さをダミーにすれば、他の選手がフリーになれる。
 
 FWとしてのスペックは間違いなく高い。フロンターレ戦は残念ながらノーゴールに終わったけど、杉本はここまで16ゴールを決めて、得点ランクでは2位につけている。元々、ポテンシャルを秘めた選手だと思っていたけど、今シーズンは結果も出して、本人も確かな手応えと自信を掴んでいるはず。本格的にブレイクしているよね。

【川崎5-1C大阪 PHOTO】小林悠、エウシーニョなどの5ゴールで川崎がC大阪に快勝!
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