バルセロナは7日、メッシとの契約を2021年まで延長すると発表した。だが、今月に入って、ジョルディ・メストレ副会長が契約書へのサインが実現していないことを明かしている。
加えて今週、フランスからは、マンチェスター・Cがメッシ獲得の準備を進めているとのニュースが届けられた。契約解除金の3億ユーロ(約384億円)を支払う算段という。
マンチェスター・Cといえば、メッシの恩師であるジョゼップ・グアルディオラ監督を筆頭に、ベギリスタインやフェラン・ソリアーノなど、幹部にもバルセロナのOBが少なくない。以前から、メッシが移籍するなら最有力候補との声が絶えないクラブだ。
バルセロナはこの夏、パリ・サンジェルマンに史上最高額の2億2200万ユーロ(約284億2000万円)でブラジル代表FWネイマールを引き抜かれた。もはや何が起きるか分からないサッカー界だけに、メッシの去就騒動にも注目が集まっている。
だが、『ESPN』が伝えたところによると、ベギリスタインFDは24日に「不可能だ」とメッシ獲得説を一蹴。「彼はバルセロナに残る」と、メッシが移籍することはないとの見解を示した。
とはいえ、バルセロナとサポーターは安心できない。契約延長へのサインが完了しなければ、メッシの契約は2018年まで、つまり今シーズン限りのままだからだ。クラブ上層部には、少しでも早く調印を済ませることが求められる。
なお、ベギリスタインFDはメッシだけでなく、モナコFWキリアン・エムバペ獲得も否定した。パリSG入りが近いといわれる同選手について、「我々はレースから外れた。残り時間で獲得するのは不可能だ」と、争奪戦からの撤退を認めている。
一方で、ベギリスタインFDは「残り数日で何かあれば、用意をしておくのが我々の仕事だ。チームを改善できると思えばそれをする。今のところ、本当に満足しているがね」とコメント。チャンスがあれば補強に動く可能性を否定しなかった。
アーセナルのアレクシス・サンチェスやウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンのジョニー・エバンスといった選手たちへの関心が伝えられるマンチェスター・C。すでに2億ポンド(約290億円)超を投じているが、残り1週間となった移籍市場で、さらなる補強を実現できるだろうか。
