イングランドは今シーズン、すでに4チームのグループステージ出場が決まっている。チェルシー(優勝)、トッテナム(2位)、マンチェスター・シティ(3位)のプレミアリーグ3強、そしてヨーロッパリーグ優勝のマンチェスター・ユナイテッドである。
トッテナムを除けば、いずれも今夏、戦力補強で大きな注目を集めているチームばかり。チェルシーはアルバロ・モラタ、マンチェスター・Uはロメル・ルカクというストライカー獲得に大枚をはたき、マンチェスター・Cは守備の強化に約2億ポンドをつぎ込んでいる。
トッテナムにしても、現時点ではまだ大物獲得のニュースは聞こえてこないものの、マウリシオ・ポチェティーノ監督が「補強は行なうし、これからクラブは動き始める。まだ8月末まで移籍市場は開いているので、焦る必要はない」と明言している。(『ESPN』より)
このようなイングランド勢の存在は、当然ながら他国のクラブにとっては脅威と映っている。バイエルンのカルロ・アンチェロッティ監督も、そのことを認めている。
「今シーズンのCLは、よりコンペティティブな大会になるだろう。なぜなら、イングランドの主要なクラブが出場しているからだ。どのチームにとっても、勝つのに大きな困難が伴うことになるだろう」
ちなみにイングランドでは他に、リバプール(昨シーズンのリーグ4位)がプレーオフから出場することになっており、勝ち上がればさらに、アンチェロッティ監督をはじめ、他国クラブの悩みは増すこととなる。
02-03、06-07シーズンにミランで、13-14シーズンにレアル・マドリーで、それぞれ欧州制覇を果たし、プレミアリーグではチェルシーを2シーズンにわたって指揮したこともあるイタリア人の名将は、しかし一方で、イングランド勢に期待もかけているようだ。
「私は、ユルゲン(・クロップ監督)のチーム(=リバプール)がプレーオフを勝ち抜くと思う。というより、そうなることを願っている」
欧州最高のコンペティションを、よりレベルアップさせ、華やかにする存在は、多ければ多い方が良い。現在、近年にない派手な戦力補強が次々に展開されているが、それによって創り上げられた豪華な集団が一堂に会するCL。注目度もまた、近年のないほど上がりそうだ。

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