イブラのミランへの売り込み額は……。

2010-11にスクデットを獲得し、2011-12にセリエA得点王にも輝いたイブラヒモビッチにとっても、ミランは愛着のあるクラブ。それだけに電撃復帰というプランは現地味がある。 (C) Getty Images
今年6月にマンチェスター・Uとの契約が満了となり、無所属となっているズラタン・イブラヒモビッチがミランに復帰するかもしれない。現地時間7月31日にイタリアの『トゥットスポルト』紙が報じている。
マンチェスター・Uでプレーした昨シーズンのイブラヒモビッチは、まさに圧巻の一言だった。初挑戦となったプレミアリーグの舞台で躍動し、公式戦46試合で28ゴールをマーク。35歳という年齢を全く感じさせず、圧倒的な存在感を放った。
そんなイブラヒモビッチが悲劇に見舞われたのは、シーズン終盤の4月20日に行なわれたアンデルレヒト戦(ヨーロッパ・リーグ準々決勝・第2レグ)。相手DFと競り合った際に着地に失敗し、右膝十字靭帯断裂の重傷を負ったのだ。
これにより1年+オプションの契約だったマンチェスター・Uとの契約延長交渉は頓挫し、イブラヒモビッチはシーズン終了とともに無所属となった。
しかし、熱心にリカバリーに取り組んだイブラヒモビッチは脅威的な回復を見せ、当初2018年以降になると見込まれていた復帰時期は、今年10月頃まで前倒しされる予定。そうした状況を受けてマンチェスター・Uが再契約を検討していると現地では伝えられている。
英紙『サン』は、マンチェスター・Uはカーリントン(練習場)のリハビリ施設とトレーニンググラウンドを提供していると伝え、「ズラタンはMLSや中国からオファーを受けているが、マンチェスター・Uが復帰のファーストチョイス」と伝えていた。そうしたマンチェスター・Uとの再契約情報に対して、イブラヒモビッチは、「近いうちに大きな発表をする。重大なものとなるだろうな」と語るに留まっていた。
そんななか、トゥットスポルト紙は、「イブラヒモビッチがミランに提案」と、同選手が古巣に売り込みをかけていると報じたのだ。
同紙によると、妻のヘレナ・セーガーさんがミラノへの帰還を望んでいるとのこと。それをイブラヒモビッチも考慮し、自らが「離れたくなかった」と語ったこともあるミランに、代理人のミーノ・ライオラを介して年俸700万ユーロ(約8億9600万円)での契約を持ちかけているという。
今夏の移籍市場で、10人の新戦力に総額1億8950万ユーロ(約242億5600万円)を投じるクラブ史に残る大型補強を展開しているミラン。そんなロッソネーリ(赤と黒の意。ミランの愛称)は現在、チームの軸となるCF獲りを目指している。
しかし、ターゲットであるピエール=エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)、ジエゴ・コスタ(チェルシー)、アンドレア・ベロッティ(トリノ)、ニコラ・カリニッチ(フィオレンティーナ)との交渉が、いまだ全て合意には至っていない。
イブラヒモビッチは2010年から2012年までミランに在籍し、85試合で56ゴールを記録。2010-11シーズンには7年ぶりのスクデットをもたらしたロッソネーロの英雄の一人だ。12年夏のパリSG移籍は、緊縮財政で首が回らなかった当時の首脳陣にとって苦渋の決断でもあった。
10月には36歳となるイブラヒモビッチだが、今だトップレベルでプレーできることは昨シーズンのパフォーマンスで証明済み。さらにクラブ内での人気の高さも加味すれば、CF補強で苦戦するミランにとって、カリスマの復帰は多少高くついたとしても投資の価値は十分にあると言えるだろう。
元エースであるイブラヒモビッチからの問いかけに、はたしてミランは応じるのだろうか?
【2017年欧州夏のメルカート】新天地を求めた主な選手まとめ
マンチェスター・Uでプレーした昨シーズンのイブラヒモビッチは、まさに圧巻の一言だった。初挑戦となったプレミアリーグの舞台で躍動し、公式戦46試合で28ゴールをマーク。35歳という年齢を全く感じさせず、圧倒的な存在感を放った。
そんなイブラヒモビッチが悲劇に見舞われたのは、シーズン終盤の4月20日に行なわれたアンデルレヒト戦(ヨーロッパ・リーグ準々決勝・第2レグ)。相手DFと競り合った際に着地に失敗し、右膝十字靭帯断裂の重傷を負ったのだ。
これにより1年+オプションの契約だったマンチェスター・Uとの契約延長交渉は頓挫し、イブラヒモビッチはシーズン終了とともに無所属となった。
しかし、熱心にリカバリーに取り組んだイブラヒモビッチは脅威的な回復を見せ、当初2018年以降になると見込まれていた復帰時期は、今年10月頃まで前倒しされる予定。そうした状況を受けてマンチェスター・Uが再契約を検討していると現地では伝えられている。
英紙『サン』は、マンチェスター・Uはカーリントン(練習場)のリハビリ施設とトレーニンググラウンドを提供していると伝え、「ズラタンはMLSや中国からオファーを受けているが、マンチェスター・Uが復帰のファーストチョイス」と伝えていた。そうしたマンチェスター・Uとの再契約情報に対して、イブラヒモビッチは、「近いうちに大きな発表をする。重大なものとなるだろうな」と語るに留まっていた。
そんななか、トゥットスポルト紙は、「イブラヒモビッチがミランに提案」と、同選手が古巣に売り込みをかけていると報じたのだ。
同紙によると、妻のヘレナ・セーガーさんがミラノへの帰還を望んでいるとのこと。それをイブラヒモビッチも考慮し、自らが「離れたくなかった」と語ったこともあるミランに、代理人のミーノ・ライオラを介して年俸700万ユーロ(約8億9600万円)での契約を持ちかけているという。
今夏の移籍市場で、10人の新戦力に総額1億8950万ユーロ(約242億5600万円)を投じるクラブ史に残る大型補強を展開しているミラン。そんなロッソネーリ(赤と黒の意。ミランの愛称)は現在、チームの軸となるCF獲りを目指している。
しかし、ターゲットであるピエール=エメリク・オーバメヤン(ドルトムント)、ジエゴ・コスタ(チェルシー)、アンドレア・ベロッティ(トリノ)、ニコラ・カリニッチ(フィオレンティーナ)との交渉が、いまだ全て合意には至っていない。
イブラヒモビッチは2010年から2012年までミランに在籍し、85試合で56ゴールを記録。2010-11シーズンには7年ぶりのスクデットをもたらしたロッソネーロの英雄の一人だ。12年夏のパリSG移籍は、緊縮財政で首が回らなかった当時の首脳陣にとって苦渋の決断でもあった。
10月には36歳となるイブラヒモビッチだが、今だトップレベルでプレーできることは昨シーズンのパフォーマンスで証明済み。さらにクラブ内での人気の高さも加味すれば、CF補強で苦戦するミランにとって、カリスマの復帰は多少高くついたとしても投資の価値は十分にあると言えるだろう。
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