複数の有力クラブが獲得を狙っていたサンダーランドの若き守護神、ジョーダン・ピックフォードのエバートン行きが確定的となった。現地メディアが報じている。
6月13日にエバートンのオファーをサンダーランドが受諾。移籍金は3000万ポンド(約42億円)と伝えられている。報道が事実ならば、GKとしては2001年夏にジャンルイジ・ブッフォンがパルマからユベントスに渡った際の4495万ポンド(約63億円)、そして先ごろエデルソンがベンフィカからマンチェスター・シティに渡った際の3400万ポンド(約47億6000万円)に次ぐ史上3番目の高額だ。
英国人で最も高価なGKになる――。そう報じたのは『サン』紙だ。
できるだけ早く契約をまとめたいエバートン側は、U-21欧州選手権(6月16~30日)に向けて開催国ポーランドで合宿しているピックフォードの元に、クラブスタッフを派遣。そこでメディカルチェックを受けさせ、問題がなければ近日中に正式発表があるだろう。
2016-17シーズンのサンダーランドでレギュラーの座を掴み、残留争いに巻き込まれたチームの最後方でビッグセーブを連発したピックフォードは、イングランド代表にも招集されるなどブレイク。サンダーランドの2部降格は食い止められなかったものの、その市場価値を大きく高めていた。
抜群の反射神経と確かなセービング技術に加え、正確なパントキックでカウンターの起点としても機能するピックフォード。GKに信頼できるタレントを欠いていたエバートンでは有力なレギュラー候補だけに、さらなる飛躍が期待される。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部