マドリーはCLでは決勝負けなし、ユーベは5回連続の決勝敗退

巧みな試合運びで12回目の欧州制覇を果たしたマドリー。王者らしさを見せ付けた。 写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

警告:ユ=ディバラ(12分)、ピャニッチ(66分)、A・サンドロ(70分)、クアドラード(72分) マ=S・ラモス(31分)、カルバハル(42分)、クロース(53分)、アセンシオ(90+2分)
退場:ユ=クアドラード(84分)
(C) SOCCER DIGEST
6月3日(現地時間)、チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝がウェールズ・カーディフのミレニアム・スタジアムで行なわれ、レアル・マドリーが4-1でユベントスを下し、CLとしては初の連覇、チャンピオンズ・カップ時代を含めると通算12回目の欧州制覇を果たした。
通算対成績は8勝2分け8敗と、五分で迎えた両チームの対峙。互いのサポーターがスタジアムを盛り上げるなかで始まった一戦は、ここまでのCL12試合でわずか3失点と堅守を誇るユベントスが積極的にマドリー陣内に攻め込む。
3分、4分にイグアインが立て続けにシュートを放ち、7分には分厚い攻撃からピャニッチがゴール左隅に強烈なシュートを放つが、いずれもGKナバスにセーブされた。
ユベントスは、攻撃では各選手が連動した動きからパスを繋いでチャンスを作り、守備では前線からプレッシャーをかけてマドリーの攻撃の選択肢を限定し、自慢の3バックは鉄壁さを披露して、マドリーの強力攻撃陣をはね返していった。
しかし試合を動かしたのは、良さを消されていたほうのマドリーだった。20分、左サイドからクロースが持ち込んでベンゼマ→C・ロナウドと繋ぎ、右のカルバハルへ。その折り返しをC・ロナウドがダイレクトで合わせ、名手ブッフォンの手が届かないゴール左隅に流し込んだ。
C・ロナウドのCL通算104ゴール、今シーズンの11点目(メッシと並んでランキング首位)となる一撃によりマドリーが先制したが、その後もユベントスは攻勢を保ち続け、27分に同点ゴールを奪う。
左サイドのA・サンドロのクロスを、中央のイグアインが受けてマンジュキッチにパス。これを胸でトラップしたクロアチア代表FWは、ゴールに背を向けた状態からオーバーヘッドでGKナバスの頭上を越すシュートを放ったのである。
鮮やかな一撃で試合は振り出しに戻り、以降は一進一退の攻防を繰り広げながら、両チームは前半終了の笛を聞いた。
迎えた後半は一転して、攻撃のギアを上げたマドリーが開始直後から主導権を握る。相手陣内でボールをキープしながらチャンスを窺うディフェンディングチャンピオンは、再三きわどいクロスを入れたり、モドリッチやイスコが惜しいシュートを放つなど、前半とは異なる姿を見せた。
ユベントスを圧倒したマドリーは61分、クロースのシュートがクリアされたところを、遠い位置からカゼミーロがダイレクトで叩き、ゴール左隅に突き刺して勝ち越しに成功する。
さらに64分、相手ボールをカットしたモドリッチからのクロスをニアでC・ロナウドが合わせてブッフォンの牙城を破り、マドリーはリードを2点に広げた。
ピンチに立たされたユベントスは直後、CBバルザーリを下げてアタッカーのクアドラードを投入し、攻撃強化を図る。また70分には、ピャニッチに代わってマルキージオが中盤に就いた。
それでも流れは変わらず、マドリーは攻勢を続ける。連動した動きのなくなったユベントスを封じ、ボールを奪うと個々が高い技術を見せて相手を翻弄しながら、ラストパス、フィニッシュへと繋げていく。
77分、ベンゼマに代わってベイルがピッチに登場し、カーディフのスタジアムがひときわ沸いた。81分には、C・ロナウドのクロスからベイルは好機を迎えるが、ボヌッチの懸命のクリアに阻まれた。
流れを変えるためにもゴールが欲しいユベントスは、82分にA・サンドロが惜しいヘディングシュートを放つが、わずかに枠外。さらに攻勢を強めようとしたところで、84分にクアドラードが2度目の警告を受けて退場し、数的不利を背負う羽目となった。
これでますます余裕を得たマドリーは、残り時間を無失点で乗り切り、さらに終了間際にはアセンシオがマルセロのクロスに合わせてダメ押しのゴール。間もなく歓喜の瞬間を迎え、CL創設から決勝では負けなしを維持するとともに、史上初の連覇を果たした。
一方のユベントスは、またしても決勝で涙を飲むことに……。これで決勝敗退は5回連続の7回目となり、史上最多となった。必勝を期したブッフォンだったが、「三度目の正直」はならなかった。
【CL決勝PHOTO】R・マドリー、CL史上初の連覇達成! ユーベの堅守を粉砕
通算対成績は8勝2分け8敗と、五分で迎えた両チームの対峙。互いのサポーターがスタジアムを盛り上げるなかで始まった一戦は、ここまでのCL12試合でわずか3失点と堅守を誇るユベントスが積極的にマドリー陣内に攻め込む。
3分、4分にイグアインが立て続けにシュートを放ち、7分には分厚い攻撃からピャニッチがゴール左隅に強烈なシュートを放つが、いずれもGKナバスにセーブされた。
ユベントスは、攻撃では各選手が連動した動きからパスを繋いでチャンスを作り、守備では前線からプレッシャーをかけてマドリーの攻撃の選択肢を限定し、自慢の3バックは鉄壁さを披露して、マドリーの強力攻撃陣をはね返していった。
しかし試合を動かしたのは、良さを消されていたほうのマドリーだった。20分、左サイドからクロースが持ち込んでベンゼマ→C・ロナウドと繋ぎ、右のカルバハルへ。その折り返しをC・ロナウドがダイレクトで合わせ、名手ブッフォンの手が届かないゴール左隅に流し込んだ。
C・ロナウドのCL通算104ゴール、今シーズンの11点目(メッシと並んでランキング首位)となる一撃によりマドリーが先制したが、その後もユベントスは攻勢を保ち続け、27分に同点ゴールを奪う。
左サイドのA・サンドロのクロスを、中央のイグアインが受けてマンジュキッチにパス。これを胸でトラップしたクロアチア代表FWは、ゴールに背を向けた状態からオーバーヘッドでGKナバスの頭上を越すシュートを放ったのである。
鮮やかな一撃で試合は振り出しに戻り、以降は一進一退の攻防を繰り広げながら、両チームは前半終了の笛を聞いた。
迎えた後半は一転して、攻撃のギアを上げたマドリーが開始直後から主導権を握る。相手陣内でボールをキープしながらチャンスを窺うディフェンディングチャンピオンは、再三きわどいクロスを入れたり、モドリッチやイスコが惜しいシュートを放つなど、前半とは異なる姿を見せた。
ユベントスを圧倒したマドリーは61分、クロースのシュートがクリアされたところを、遠い位置からカゼミーロがダイレクトで叩き、ゴール左隅に突き刺して勝ち越しに成功する。
さらに64分、相手ボールをカットしたモドリッチからのクロスをニアでC・ロナウドが合わせてブッフォンの牙城を破り、マドリーはリードを2点に広げた。
ピンチに立たされたユベントスは直後、CBバルザーリを下げてアタッカーのクアドラードを投入し、攻撃強化を図る。また70分には、ピャニッチに代わってマルキージオが中盤に就いた。
それでも流れは変わらず、マドリーは攻勢を続ける。連動した動きのなくなったユベントスを封じ、ボールを奪うと個々が高い技術を見せて相手を翻弄しながら、ラストパス、フィニッシュへと繋げていく。
77分、ベンゼマに代わってベイルがピッチに登場し、カーディフのスタジアムがひときわ沸いた。81分には、C・ロナウドのクロスからベイルは好機を迎えるが、ボヌッチの懸命のクリアに阻まれた。
流れを変えるためにもゴールが欲しいユベントスは、82分にA・サンドロが惜しいヘディングシュートを放つが、わずかに枠外。さらに攻勢を強めようとしたところで、84分にクアドラードが2度目の警告を受けて退場し、数的不利を背負う羽目となった。
これでますます余裕を得たマドリーは、残り時間を無失点で乗り切り、さらに終了間際にはアセンシオがマルセロのクロスに合わせてダメ押しのゴール。間もなく歓喜の瞬間を迎え、CL創設から決勝では負けなしを維持するとともに、史上初の連覇を果たした。
一方のユベントスは、またしても決勝で涙を飲むことに……。これで決勝敗退は5回連続の7回目となり、史上最多となった。必勝を期したブッフォンだったが、「三度目の正直」はならなかった。
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