【岩本輝雄のオタクも納得!】不振の齋藤学が、輝きを取り戻すために必要なこと

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2017年05月01日

右SBから一気に齋藤へ。それが理想的だね。

齋藤が輝きを取り戻すためには、本人の努力も必要だけど、周りの選手がいかに工夫してスペースを作るかが重要だ。(C)SOCCER DIGEST

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 マリノスは、やはり齋藤学がもっと中心になって、チームを引っ張っていかないといけないと思う。
 
 俊輔がいなくなった今、その実力を考えれば、彼の存在がこれまで以上にクローズアップされるのは当たり前だし、相手からすれば最も脅威を感じる選手。当然、マークも厳しくなる。
 
 ここまでの試合を見る限り、“齋藤対策”をしてくるチームは少なくない。例えば、0-2で負けたレイソル戦もそうだった。相手に主導権を握られる展開のなか、カウンターで抜け出そうとしても、すぐさま囲まれて潰される。ほとんどの時間、マリノスの背番号10は消えていた。
 
 齋藤が警戒されて機能しない場合、攻撃面で他の手段を用意しておくべきなのかもしれない。特に、日本ではひとりの力に頼らず、チーム全体で戦うことを良しとする傾向があるから、なおさらそういう意見が出てくるのだろう。
 
 でも、僕はそうは思わない。誰よりも怖い選手で、ゴールに直結する仕事を一番できるのは、齋藤だ。それなら、「齋藤がダメな場合の代案」はひとまず置いておいて、優先すべきは、彼の能力が最大限に発揮されるにはどうすればいいか、だ。
 
 いかに前を向いて、気持ち良くプレーできるか。そう考えると、周りの選手の工夫が少し足りない気がする。齋藤の前にスペースがなければ、作ってあげればいいんだ。
 
 例えば、トップ下の選手が、相手のSBとCBの間にグッと入っていって、ラインを下げさせるだけでもいい。その動きをDFが無視すれば、それこそ、囮になった選手がフリーになれてチャンスにつながる。
 
 素早いサイドチェンジも必要だ。Jリーグを見ていて思うのは、最終ラインでパスを回していても、横にいる選手に預けることが多くて、以前オシムさんが言っていたように、“各駅停車”でボールがゆっくりと動いていく。
 
 これでは、相手も簡単にスライドして対応できてしまう。つまり、右SB→CB→CB→左SBとつないで、前にいる齋藤に縦パスを出そうとした時には、もう遅い。待ち構えている敵にバチンとやられる。右SBから一気に齋藤へ。それが理想的だね。
 
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