ACL崖っぷちのG大阪…攻撃の要・アデミウソンが力説した逆転突破のための条件とは?

カテゴリ:Jリーグ

高村美砂

2017年04月26日

堂安とアデミウソンのコンビネーションは、大きな可能性を感じさせた。

怪我から復帰したアデミウソン。アデレード・U戦は75分から途中出場した。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 エースFWアデミウソンの離脱が発表されたのは4月14日のこと。9日の練習中に痛めた右足は、この日『右内転筋肉離れ』と診断された。
 
 受傷日から数えれば、2週間強となる4月25日。正念場を迎えたACLグループステージ5節のアデレード・ユナイテッド戦にアデミウソンが戻ってきた。
 
 2-2の状況で迎えた75分からの途中出場で、ピッチに立ったのは4分のアディショナルタイムを含めて約20分と短かかったが、今年のスタート時からみせていたキレは健在で、勝利を目指すチームの攻撃を加速させた。
 
「得点を取ることでチームをサポートしたいという思いが強かったのですが、残念ながらそれはできませんでした。ただ、コンディションは良かったし、怪我の悪化がなく無事にプレーできたことも僕にとっては収穫でした」(アデミウソン)
 
 この日、ACLで初先発を飾ったMF堂安律とのワンツーでの息のあったコンビネーションも披露した。結果的に堂安のシュートは相手DFにブロックされたものの、新たな攻撃パターンの誕生を予感させるシーンだったと言っていい。
 
「律はとてもいい選手でポテンシャルも高い。前半に決めたゴールも素晴らしかったですが、彼がここからさらに伸びていく選手であることは、僕も含めチームメイトの誰もが感じていることだと思います。
 
 一緒にピッチに立った時間こそ短かったですが、その中ではお互いの存在を感じながらプレーすることができました。今後、さらに一緒にプレーする時間が増えれば、より面白い攻撃を作れるはずです。
 
 今日は残念な結果に終わりましたが、今はチームメイトの誰もが仲間のためにしっかりと戦えているので、これからもみんなでしっかりと気持ちを揃えて結果を求めて戦っていきたいと思っています」(アデミウソン)
 
 加えて言うならば、アデミウソンのみならず、大宮戦に続き先発出場を果たしたMF藤本淳吾が好調を維持していることや、この日の公式戦では3月5日のJ1リーグ2節の柏戦以来、ゴールから遠ざかっていたFW長沢駿に当たりが生まれたこと。

 また、その大宮戦で古巣から移籍後初ゴールを奪った新加入のMF泉澤仁ら、個々の選手のコンディションや、それによって作り出されるコンビネーションが充実を見せていることも間違いないだろう。
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