P・ソウザはセリエAかプレミアのビッグクラブを狙う。
ヨーロッパリーグでボルシアMGに信じられない逆転負け(第1レグが○1-0、第2レグが●2-4)を喫し、マスコミとサポーターから厳しい抗議を受けたフィオレンティーナのパウロ・ソウザ監督だが、その後のセリエA5試合を3勝2分けで乗り切り、どうにか一息ついた格好だ。
しかしいずれにしても、昨夏に再任したパンタレオ・コルビーノSDとの間の溝は深く、今シーズン限りでのP・ソウザ退任はもはや公然の事実となっている。
ここにきて、今シーズン招聘したミルチェア・ルチェスクの仕事に満足していないゼニトが、来シーズンに向けて積極的なアプローチに出ているのもそのため。とはいえ、P・ソウザはまだ交渉のテーブルに就くつもりはない。まずはイタリア、あるいはイングランドのビッグクラブを率いるチャンスがあるかを見極めたいという意向を強く持っているからだ。
一方、フィオレンティーナもすでに後任の物色に動いている。現時点でファーストチョイスとなっているのは、サッスオーロのエウセビオ・ディ・フランチェスコ。4-3-3のアグレッシブなスタイルを好むこの指揮官には、ルチアーノ・スパレッティの去就が不透明な古巣ローマも水面下でアプローチを試みている。
この動きに反応する形で、サッスオーロも後任候補としてマッシモ・オッド(前ペスカーラ監督)に焦点を合わせている。
今夏のセリエA監督人事は、P・ソウザとフィオレンティーナが「ドミノ倒し」の起点になりそうだ。
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
しかしいずれにしても、昨夏に再任したパンタレオ・コルビーノSDとの間の溝は深く、今シーズン限りでのP・ソウザ退任はもはや公然の事実となっている。
ここにきて、今シーズン招聘したミルチェア・ルチェスクの仕事に満足していないゼニトが、来シーズンに向けて積極的なアプローチに出ているのもそのため。とはいえ、P・ソウザはまだ交渉のテーブルに就くつもりはない。まずはイタリア、あるいはイングランドのビッグクラブを率いるチャンスがあるかを見極めたいという意向を強く持っているからだ。
一方、フィオレンティーナもすでに後任の物色に動いている。現時点でファーストチョイスとなっているのは、サッスオーロのエウセビオ・ディ・フランチェスコ。4-3-3のアグレッシブなスタイルを好むこの指揮官には、ルチアーノ・スパレッティの去就が不透明な古巣ローマも水面下でアプローチを試みている。
この動きに反応する形で、サッスオーロも後任候補としてマッシモ・オッド(前ペスカーラ監督)に焦点を合わせている。
今夏のセリエA監督人事は、P・ソウザとフィオレンティーナが「ドミノ倒し」の起点になりそうだ。
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。