【EL】マンU勝利も指揮官は強行日程を嘆き、1点に泣いたローマは後悔に苛まれ…

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年03月17日

決勝点のマタは「大事なのは次ラウンドに進出すること」と満足。

先制を許したものの、2点差以上で勝つチャンスは十分にあったローマ。「あと1点奪えば……」「失点をあと1つ抑えていれば……」。選手には悔いばかりが残った。写真はゼコ。 (C) Getty Images

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 3月16日(現地時間)、ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント2回戦・第2レグの8試合が欧州各地で行なわれ、準々決勝へ進む8チームが決定した。
 
 勝ち上がったのは、ヘンク、ベジクタシュ、セルタ、アヤックス、マンチェスター・ユナイテッド、リヨン、シャルケ、アンデルレヒトで、国別で見ると、ベルギーが2チーム、トルコ、スペイン、オランダ、イングランド、フランス、ドイツが1チームずつとなった。
 
 敵地での第1レグでロストフと引き分けた(1-1)マンチェスター・Uは、70分にファン・マタが決勝点を挙げ、何とか次ラウンド進出を果たした。
 
 第1レグでは、格下相手に勝てなかった原因をピッチコンディションの悪さに求めたジョゼ・モウリーニョ監督だったが、今回は最近のハードスケジュールを嘆いた。
 
「多くの人々が、もっと点を奪うべきだったと言うだろうが、我々の敵はロストフだけではなかった。月曜日にFAカップを戦い、中2日で今回の試合、そして今度の日曜日には昼12時にプレミアリーグでミドルスブラとの対戦が待っている」
 
「疲労の代償は大きい。我々は日曜日の試合には負けるだろう」とまで語ったモウリーニョ監督。実際、今回のロストフ戦で後半にポール・ポグバ、ダレイ・ブリントが負傷のために途中交代を余儀なくされ、今後の戦いに向けて不安材料を抱え込むこととなった。
 
 一方、決勝ゴールを挙げたマタは、結果に対して満足感を示している。
 
「多くのチャンスを作ったが、我々はそれを活かせなかった。ただ、最大の目標は次ラウンド進出だったので、それを果たせて嬉しい。ELでの戦いは簡単じゃない。このコンペティションを勝ち取り、来シーズンのチャンピオンズ・リーグ出場権を獲得したい」
 
 他の試合に目を向けると、ローマはホームで2-1の勝利を挙げたものの、第1レグの2点差の敗北(2-4)を挽回できずに敗退。これで、イタリア勢は準々決勝を迎える前に全て姿を消すこととなった。
 
 ルチアーノ・スパレッティ監督は「2戦を通してのこの結果は、不当なものだ。我々は良い試合を見せたが、運に見放された」とこのラウンドを振り返ったが、選手たちのコメントは失望と後悔に包まれていた。
 
 ラジャ・ナインゴランが「今日の試合で3点目を取るチャンスは何度もあった」と語れば、ステファン・エル・シャーラウィは「第1レグで4点を失ったことが響いた」と。結果的に、敵地での一戦でアディショナルタイムに失った1点が、彼らに重く圧し掛かることとなった。
 
 同国対決となったカードでは、ヘンク対ヘントのベルギー対決は敵地で5-2の勝利を挙げて圧倒的なアドバンテージを得ていた前者が、ホームでも先制ゴールを奪い、終盤に追い付かれたものの、余裕を持って8強入りを果たした。
 
 一方、ドイツ対決となったボルシアMG対シャルケは、前者が前半で2点をリードして優位に立ったものの、後半にアウェーチームは反撃を見せて同点に。合計スコアで並び、アウェーゴールの差で勝ち抜けを決めた。内田篤人は今回もメンバーから外れたが、EL8強に日本人選手は残った。
 
 本日21時(日本時間)からの組み合わせ抽選会で対戦カードが決まる準々決勝は、4月13日に第1レグ、同月20日に第2レグが行なわれる予定だ。
 
◎EL決勝トーナメント2回戦・第2レグの結果
ヘンク 1-ヘント
得点:ヘンク=カスターニュ(20分) ヘント=フェルストラーテ(84分)
※合計スコア6-3でヘンクが準々決勝進出
 
ベジクタシュ 4-オリンピアコス
得点:ベ=アブバカル(10分)、バベル(22・75分)、ジェンク(84分) オ=エルユヌッシ(31分)
※合計スコア5-2でベジクタシュが準々決勝進出
 
クラスノダール 0-セルタ
得点:マージョ(52分)、アスパス(80分)
※合計スコア4-1でセルタが準々決勝進出
 
アヤックス 2-コペンハーゲン
得点:トラオーレ(23分)、ドルベリ(45+2分)
※合計スコア3-2でアヤックスが準々決勝進出
 
マンチェスター・ユナイテッド 1-ロストフ
得点:マタ(70分)
※合計スコア2-1でマンチェスター・Uが準々決勝進出
 
ローマ 2-リヨン
得点:ロ=ストロートマン(17分)、オウンゴール(60分) リ=ディアカビ(16分)
※合計スコア5-4でリヨンが準々決勝進出
 
ボルシアMG 2-シャルケ
得点:ボ=クリステンセン(26分)、ダフード(45+2分) シ=ゴレツカ(54分)、ベンタレブ(68分)
合計スコア3-3となり、アウェーゴールの差でシャルケが準々決勝進出
 
アンデルレヒト 1-0 APOEL
得点:アチェアンポン(65分)
※合計スコア2-0でアンデルレヒトが準々決勝進出
 
※左側記載のチームがホーム

後半開始3分でピッチを後にしたポグバ。モウリーニョ監督の不安が的中してしまった。 (C) Getty Images

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