「すべてがうまくいった」という3本連続セーブ。

左肩の故障から復帰後は、失点に繋がるキックミスなどらしくないプレーもあったオブラク。大一番で本領を発揮した。(C)Getty Images

3連続セーブの最後の一本がこのシーン。フォラント(右端)の強烈なシュートを見事にブロックした。(C)Getty Images
[CL決勝トーナメント1回戦第2レグ]アトレティコ・マドリー 0-0 レバークーゼン/3月15日(水)/ビセンテ・カルデロン
アントワーヌ・グリエーズマンのシュートでも、ヤニック・カラスコのドリブルでもない。ビセンテ・カルデロンに集まった49133人の観衆をもっとも沸かせたのは、GKヤン・オブラクの3連続スーパーセーブだった。
見せ場は68分にやってきた。自陣でCBホセ・ヒメネスがボールを奪われ、ユリアン・ブラントと1対1のピンチ。右足のシュートを落ち着いてセーブすると、そのこぼれ球を狙ったケビン・フォラントの強烈な一撃を左に跳んでストップする。
だが、その跳ね返りが再びフォラントの元へ渡る。誰もが「万事休す」と思った瞬間、すぐに起き上がって今度は右に横っ跳び。驚異的な反応で至近距離からのシュートをブロックしたのだ。敵がシュートを打つ瞬間までヤマを張らずにボールを見極める、オブラクらしさが凝縮された守りだった。
この最大のピンチを凌いだアトレティコ・マドリーは、0-0のドローで試合を終え、トータルスコア4-2で4シーズン連続のベスト8進出を決めた。
試合後、時折笑顔を見せながら会見に臨んだA・マドリーのディエゴ・シメオネ監督は、「ファンタスティックだった」と守護神を絶賛。敵将のタイフン・コルクトも「アトレティコとオブラクを称えたい。何本も彼にセーブされてしまった」と脱帽した。
3連続セーブについて問われたスロベニア代表GKは、「説明するのは難しいね。ボールがよく見えていたから、素早く反応できたんだ。すべてがうまくいったよ」と喜びを語っている。
『UEFA.com』はこのトリプルセーブを、「センセーショナルなハットトリック」と紹介した。それほど、価値あるビッグセーブだったのだ。マン・オブ・ザ・マッチに輝いたのは、もちろんこの頼れる守護神だった。
取材・文:江國 森(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
アントワーヌ・グリエーズマンのシュートでも、ヤニック・カラスコのドリブルでもない。ビセンテ・カルデロンに集まった49133人の観衆をもっとも沸かせたのは、GKヤン・オブラクの3連続スーパーセーブだった。
見せ場は68分にやってきた。自陣でCBホセ・ヒメネスがボールを奪われ、ユリアン・ブラントと1対1のピンチ。右足のシュートを落ち着いてセーブすると、そのこぼれ球を狙ったケビン・フォラントの強烈な一撃を左に跳んでストップする。
だが、その跳ね返りが再びフォラントの元へ渡る。誰もが「万事休す」と思った瞬間、すぐに起き上がって今度は右に横っ跳び。驚異的な反応で至近距離からのシュートをブロックしたのだ。敵がシュートを打つ瞬間までヤマを張らずにボールを見極める、オブラクらしさが凝縮された守りだった。
この最大のピンチを凌いだアトレティコ・マドリーは、0-0のドローで試合を終え、トータルスコア4-2で4シーズン連続のベスト8進出を決めた。
試合後、時折笑顔を見せながら会見に臨んだA・マドリーのディエゴ・シメオネ監督は、「ファンタスティックだった」と守護神を絶賛。敵将のタイフン・コルクトも「アトレティコとオブラクを称えたい。何本も彼にセーブされてしまった」と脱帽した。
3連続セーブについて問われたスロベニア代表GKは、「説明するのは難しいね。ボールがよく見えていたから、素早く反応できたんだ。すべてがうまくいったよ」と喜びを語っている。
『UEFA.com』はこのトリプルセーブを、「センセーショナルなハットトリック」と紹介した。それほど、価値あるビッグセーブだったのだ。マン・オブ・ザ・マッチに輝いたのは、もちろんこの頼れる守護神だった。
取材・文:江國 森(ワールドサッカーダイジェスト編集部)