大島は“押していない”というアピールで両手を上げて…。
[J3リーグ開幕戦]相模原 0-1 長野/3月12日/ギオンス
「これは批判ではなく、問題提起です」
試合後の会見で、相模原の安永聡太郎監督はそう断りを入れると、声のボリュームを一段階上げて、「むしろ、ハッキリさせてほしい」と、後半の“あるシーン”について見解を述べた。
「ペナルティエリアの中で、手に当たるハンドについてです。そこに(自然な状態で)手がある以上、跳ね返ったりしたボールがその手に当たってもハンドじゃない。それは分かります。それは認めます。
でも、“ファウルじゃないですよ”とアピールして上げた手にボールが当たる。レフェリーに確認したら、『当たりました』と言っている。
手を上げるアピールがなければ、ボールはそのまま流れて、その後ろにうちの選手がいたらチャンスになる。
ファウルではないとアピールするために、上げなくてもいい手を上げて、そこにボールが当たる。それはある種、故意ですよね? そこに当たったんだから、俺はハンドだと思う」
問題のシーンは53分。右サイドからサムエル・アウベスがクロスを入れる。中で待つ久保裕一には、長野のDF大島嵩弘が対応する。ヘッドで合わせようとする久保に、大島が密着マーク。久保がバランスを崩して倒れる。大島は“押していない”というアピールで両手を上げている。その右手に――ボールはたしかに当たっていたが、判定はノーファウルだった。
最終的な試合の結果は、長野が勝又慶典の挙げた1点を守り切り、1-0の勝利を収めている。安永監督が問題視したプレーは、まだスコアレスの時に起きたもので、ここでPKと判定されて、相模原が先制していれば……。
勝負の行方に影響を及ぼしかねないジャッジであり、安永監督は熱く語りながらも、敗戦に悔しさを滲ませていた。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
「これは批判ではなく、問題提起です」
試合後の会見で、相模原の安永聡太郎監督はそう断りを入れると、声のボリュームを一段階上げて、「むしろ、ハッキリさせてほしい」と、後半の“あるシーン”について見解を述べた。
「ペナルティエリアの中で、手に当たるハンドについてです。そこに(自然な状態で)手がある以上、跳ね返ったりしたボールがその手に当たってもハンドじゃない。それは分かります。それは認めます。
でも、“ファウルじゃないですよ”とアピールして上げた手にボールが当たる。レフェリーに確認したら、『当たりました』と言っている。
手を上げるアピールがなければ、ボールはそのまま流れて、その後ろにうちの選手がいたらチャンスになる。
ファウルではないとアピールするために、上げなくてもいい手を上げて、そこにボールが当たる。それはある種、故意ですよね? そこに当たったんだから、俺はハンドだと思う」
問題のシーンは53分。右サイドからサムエル・アウベスがクロスを入れる。中で待つ久保裕一には、長野のDF大島嵩弘が対応する。ヘッドで合わせようとする久保に、大島が密着マーク。久保がバランスを崩して倒れる。大島は“押していない”というアピールで両手を上げている。その右手に――ボールはたしかに当たっていたが、判定はノーファウルだった。
最終的な試合の結果は、長野が勝又慶典の挙げた1点を守り切り、1-0の勝利を収めている。安永監督が問題視したプレーは、まだスコアレスの時に起きたもので、ここでPKと判定されて、相模原が先制していれば……。
勝負の行方に影響を及ぼしかねないジャッジであり、安永監督は熱く語りながらも、敗戦に悔しさを滲ませていた。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)